シャンテ
学術関係者らの利用進む
矢掛町内の2宿泊施設

2022年02月10日号

町づくりに関心高まる

矢掛屋

安達社長

  群馬や広島、岡山県に8つの宿泊・飲食施設を運営する㈱シャンテ(岡山県矢掛町矢掛2584、安達精治社長、電0866・84・1001)は、矢掛町が国重要伝統的建造物群保存地区(重伝建)に選定され、町づくりで盛り上がったこともあって、コロナ禍にあっても同町内で運営する2つの宿泊施設の稼働が堅調と言う。

 昨年3月、道の駅「山陽道やかげ宿」が開業したほか、往時の景観の再現に向けた無電柱化が完了するなど、矢掛町は観光振興策の3本柱が出そろった。観光客増加もあって人口減少もストップがかかったこともあって、町を視察する学術やDMO、地方創生企業の宿泊利用が伸びていると言う。また、運営する「矢掛屋INN&SUITS」「あかつきの蔵」がイタリアに拠点を置く民間団体から「アルベルゴ・ディフーゾ」の認定されていることも後押しした。

  新型コロナウイルスの第6波となり、集客も苦戦するが、運営するホテルでは利用者同士の接触を減らすなど対策を練っている。今後は、国の観光推進策「GOTOトラベルキャンペーン」などでの利用にも期待する。安達社長(68)は「矢掛町内の宿泊利用者には備後・備中地域の周遊観光も提案したい。海外旅行に行かれないニーズをくみ取りたい」と話した。