AKASE
都市部の需要取り込み急ぐ
3店舗を2―4倍に増床

2022年04月10日号

エディションストアも46店舗に

マスターウォールメゾン名古屋の店内

  家具製造販売のAKASE㈱(岡山県里庄町新庄1550、藤井幸治社長、電0865・64・5111)は、大阪や横浜市といった都市部の家具需要の取り込みを急ぐ考えだ。昨年9月から3店舗の増床に着手し、いずれも店舗面積を2―4倍に広げた。商品群の充実で幅広い客層にアプローチする。

  昨年9月の神奈川県横浜市の店舗に続き、11月には大阪市内の店舗を、今年2月には愛知県名古屋市の店舗を約4倍に増床した。売り場面積を広げることで商品も多く展示でき、2003年開設の名古屋市の「マスターウォールメゾン名古屋」では生活様式の変化に対応するライフスタイルの提案を強めた。

  地方の家具店とのコラボショップ「エディションストア」の展開も積極化しており、直営店との両輪で売上を拡大させる。エディションストアは昨年6月には31店舗だったものが9カ月で15店舗増の46店舗となった。また、岡山県里庄町の本店も「マスターウォールザワールド」にリニューアルし、新規参入した住宅事業との相乗効果も目指す。

  同社は「都市部の店舗は、増床でそれぞれ前年比5割増の売上を見込みたい。イタリア在住のデザイナーが手掛けた高価格帯の新ブランドも近く投入し、需要を引き出したい」と話した。