日本ファブウエルド
農業向けに樹脂シートを加工
一般向けサービスを開始
2021年07月10日号
注文の間口を広げる
合成樹脂繊維大手の萩原工業㈱(倉敷市水島中通1―4、浅野和志社長)の子会社で合成樹脂シート加工業の日本ファブウエルド㈱(笠岡市山口1428―1、犬飼正樹社長、電0865・65・1500)は、農家など一般顧客向けに樹脂シート加工販売を進める考えだ。従来、萩原工業からの受注が9割を占めていたが、注文の間口を広げるため、岡山県内や広島県東部地区の商工業者からの受注を促進する。
萩原工業からの受注が9割を占めており、笠岡市の工場近隣の一般顧客からの受注を獲得していく。昨春からの新規事業で福山や井原市、矢掛町の農業関係などから9件を新規受注した。サービスでは耐光性に優れたさまざまな色・柄の樹脂シートをラインナップしており、農業や土木用、トラック用のシートなどを1枚から注文を受ける。
萩原工業はコロナ禍の中、レジャー向けの樹脂シート販売が不振で日本ファブウエルドの受注量も昨年度は減った。日本ファブウエルドは萩原工業以外からの受注は全体の10%を占め、農家など個人向けの受注は既存1%ほど。今後、既製品では要望に応えられない一般顧客のニーズを汲み取り、個人向けで今期は前年比3倍と受注を拡大したい考えだ。
犬飼社長(54)は「個人向けのニーズ獲得で地域に密着した会社にしたい」と話した。
同社は1967年7月設立。資本金9千万円、従業員は44人。年商は4億2千万円規模。