㈱小山オフセット印刷所
社長・小山 正さん
中銀サポートのもとSDGs宣言

2024年05月01日号

「もったいない」精神を大切に

こやまただし(70)

福山市大黒町2―24

電084・922・0280

1912年創業の印刷会社を営む。「水無し印刷」などの環境印刷に92年から取り組み、脱プラスチック化社会に向けて「紙製エコファイル」の開発を行うなど、地球環境保護に力を入れてきた。このほど中国銀行のサポートのもと、SDGs宣言を行い、宣言書には、ワークライフバランスの実現や、梱包材、インキの再利用などについても記載している。
「世界情勢による諸材料高騰の中、なんとかコストダウンができないかと思っていた時に、2005年のアジア・アフリカ首脳会議でワンガリ・マータイ環境副大臣が発した『もったいない』発言を思い出しました。できるだけ物を大切にし、使えるものは使うことで、お客様への料金のご負担を軽減したいと考えました。その一つが、資材購入時などで届いた梱包材を再利用して納品する取り組みです。ご理解をいただき、感謝致します」。
昨年開発した紙製エコファイルは、環境面はもちろん、デザイン性の高さも評判で、現在、美術学科を有する尾道市立大学の学生たちのデザインを採用した新製品を開発中だ。昭和レトロ風もあり、近々商品化の予定。
「SDGsと効率は相反するものですが、創業者の祖父が洗面器にためた水一杯で身支度を済ませていた姿を思い出して、『もったいない』精神を大切に、環境保護に取り組む所存です」。