鈴木まとみさん
「工房ぱる」代表
グラスアートに魅せられ 

2015年02月01日号

「工房ぱる」代表 グラスアートインストラクター
鈴木まとみさん(55) すずき
福山市柳津町1-2-33 檀上建築設計事務所内
電084・986・2328(工房ぱる)
22鈴木 今から九年前、ある講座でグラスアート制作を体験した。グラスアートとはガラスにリード線でデザイン線を描き、カラーフィルムを貼って彩色する工芸品だ。「見た目はステンドグラス風だけど、半田ごてを使う必要はなく安全で短時間に作れる」ことが気に入り、日本ヴォーグ社認定インストラクターを取得した。「グラスアートはフィルムの美しさが魅力。数百種類のカラーチャートの中から、イメージに合ったものを選ぶ作業も楽しい」。作った作品は千を超える。現在柳津町と内海町で教室を開き、「生徒の作品展を行いたい」と話す。
 2年ほど前からは、口コミでオーダーが入るようになった。初めてのオーダーはケーキ屋の看板で、相手のニーズに合わせて図案を考え、デザインの講習を受けに名古屋まで行ったという。ハワイアンサロンの看板を作ったときは、亀、花、そして大きな葉に切れ込みが特徴のモンステラなど、オリジナルのデザインと細かな作業が大変だったが、苦労した甲斐があり「会心の作」となったそうだ。そんな中でも特に印象深かったのは、子どもが描いた絵をグラスアートにおこしたこと。「(わが子への愛という)想いをカタチにして喜んでもらえたのがうれしかった」と目を細める。彼女はグラスアートはじめ、ポーセラーツなど計7種類のインストラクターの認定を受けている。「習得した工芸を融合させて“まとみブランド”を作りたい。たとえばオルゴールの箱。グラスアートを施し、ガラスをパウダー状に砕いて絵付けして…」と夢が広がる。