蒼心書道会 代表 田中蘆雪さん
大連で5回目の書作展成功

2014年06月20日号

書を通じて日中の架け橋に
蒼心書道会 代表
田中蘆雪さん たなか・ろせつ
福山市西新涯町2-23-34
電084・959・2868

前列中央が田中さん。後列は大連の書道関係者と藤井継道さん(左から3人目)

前列中央が田中さん。後列は大連の書道関係者と藤井継道さん(左から3人目)

 福山を代表する書家・田中蘆雪さんは、どんな季節でも小柄な体に着物を身に付け、優雅さを漂わせているが、行動はどこまでもエネルギッシュだ。田中さんが主宰する書道団体「蒼心(そうしん)書道会」(会員2千人)の指導に 中四国地区をくまなく回っているが、「多くの人たちが書に親しみ、努力を積み重ね、書が上達する姿を見ると、疲れなんか吹っ飛びますね」と微笑む。
 その田中さんがもう一つ、・使命・として力を入れているのが、日中文化交流。今年も5月に中国・大連市で開かれたビッグイベント「大連アカシア祭り」に合わせ同市内で書作展を開いた。
 今年で5回を数え、作品約60点が展示された。田中さんは09年に蒼心書道会の大連支部を開設、同年から毎年、祭りの期間中に書作展を開催し、日中文化交流に貢献している。また、書作展に合わせ、福山地区から田中さんの・応援団・20人もツアーを組んで大連を訪れた。
 「㈱一瓢組(同市田尻町)会長で、大連市中山区人民政府特別経済顧問と大連中日文化交流協会特別顧問を務めている藤井継道さんの尽力で作品展を出させていただいておりますが、日中が難しい事態に置かれている中で、私の拙い作品に大連の方の関心が高くなっていることに恐縮しております。書を含めた文化こそが、日中の・架け橋・になると確信しております」と田中さんは強調した。