広島県東部瓦商工業組合
相談役理事 藤井圭三さん
神社等の屋根を無料点検

2020年08月20日号

8月8日屋根の日に開催

ふじいけいぞう(57)

事務局 三原市皆実4―1―32(㈱渡部三原販売所内)

電0848・62・2003

 屋根瓦の普及や技能士育成を行っている広島県東部瓦商工業組合(糸谷光洋理事長)が、8月8日の「屋根の日」にちなみ、福山市鞆の浦の沼名前(ぬなくま)神社、太田家住宅、鞆の津の商家など、由緒ある建物や文化財の屋根を、ドローン2台を使って無料点検した。屋根の日活動は全国の組合で多く行われているが、ドローンを活用しての社会活動は珍しいという。2015年までは清掃活動が主だったが、一昨年に現スタイルが始まった。スタート年は神辺文化会館(福山市)、昨年は竹原の町並みの点検を行った。昨年は県外の見学希望者も多く訪れたという。開始時に理事長を務めた藤井相談役は、ドローンの可能性について強く語る。

「ドローンを活用する事でこまめな点検が可能になります。映像も鮮明です。この活動によって地域の建造物の維持管理に役立てて頂きたい。また、屋根に実際に登っての作業は時間や人手、多くの面で手間がかかります。建造物によっては急こう配で危険度も高いです。ベテランの高齢化も進む中、技能士の安全のためにも普及が進めば」。

 当日の撮影データや報告書は管理者に渡される。屋根瓦は耐水性、1枚から交換が出来るメンテナンスのしやすさなどがメリットとしてあげられている。