バートル
機能美とファッションの融合
有名企業や最先端素材とコラボ

2022年04月10日号

10年間で売上げを5倍強に

1958年に創業した、ワークウェアメーカーの㈱バートル(府中市鵜飼町19―1、大崎諭一社長、電0847・45・1611、http://burtle.jp)。〝機能美とファッションの融合〟を目指したワークウェアづくりに取り組み、2011年に社名変更とともに同名のブランドを立ち上げ、約27億円だった売上げを10年間で158億円(21年11月)にまで急成長させた。

大崎社長(56)は、「ワークウェアに必要な機能美とは、動きやすく、タフで機能的かつ、スタイリッシュでなければならない」と話す。その信念から誕生したのが、世界的にも有名な企業や最先端素材とのコラボ商品だ。

近年流行しているファン付きウェアは、独自ブランド「AIR CRAFT(エアー クラフト)」を京セラインダストリアルツールズ㈱(福山市松浜町)と共同開発した。高電圧(最大17V)のリチウムイオンバッテリーと高風量(毎秒80㎖)のファンを組み合わせた業界屈指のハイスペックであり、ファンは今年から外して水洗いができるようになった。世界的ゴルフブランドのキャロウェイやハイエンドなカジュアルブランドSOPH.とのコラボ商品も展開している。

SDGs対応としては、使用済みペットボトルなどから作られたリサイクル繊維のブランドREPREVE?を使ったエコロジカルTシャツは、1枚あたり500㎖ペットボトル約3本分を使用。UVカット機能や吸汗速乾加工を施しており、4方向への伸長率は40%以上を誇る。男女ユニセックスで、着る人を選ばないシンプルなデザインなのでチームウェアにも対応する。

加えて、人気のデニムワークウェアも、摩耗強度と耐久性に優れ、軍用品にも使われるCORDURAストレッチ素材を採用。細身なスリムシルエットながら着心地はストレスフリーで、接触冷感も付与し、ランニングコストの削減と快適性は実用面とSDGsを同時に満たす。

同社の急成長の背景には、代理店によるEコマース事業の好調があるという。同社が納入する代理店約1500社の中で、取扱量上位はEコマース事業を運営しており、SNSの活用もユーザーのニーズを捉えるために有効と判断し、Instagramでフォロワー数2万人と業界最多を誇るなど、潜在層へのアプローチ、世界観とイメージの共有を広く浸透するため、営業促進部門を設けて情報発信に努めている。

大崎社長の話「バートルのワークウェアを通じて、今後も機能美とファッションを融合させた新しい価値観を提案できる商品を創り続けます。」