首都圏在住者の会
「福山会」令和4年度総会開催
オペラ「黒船」福山公演を告知

2022年06月20日号

11/20にリーデンローズで開催

5月31日に日本都市センター会館(東京都千代田区)で、令和4年度「福山会」(喜多村勝徳会長)の総会が開催された。「福山会」とは、東京都内やその近県に住んでいる福山地方出身者、及びその縁故者で構成される親睦、交流の団体。会員109人で、当日は42人が出席した。コロナ禍により、実に3年ぶりの開催となった。

枝広直幹福山市長、宮沢洋一参議院議員(自民党税制調査会長)、小林史明衆議院議員(デジタル副大臣)をはじめ、来賓者の多くが今夏に催される福山城築城400年記念事業に触れ、〝令和の大普請〟による城の北側の鉄板がほぼ貼り終えたことを報告。異口同音に「400周年をきっかけに、さらに福山を盛り上げていきたい」と結んだ。

作家・島田荘司さんが作詞・作曲
「藩校サミット」の関連事業
ソプラノ・藤井泰子さんも出演

福山城築城400年博として福山では様々な記念事業を実施するが、中でも同会で告知された創作オペラの公演は、おおいに参加者の関心をひいた。11月20日〔日〕に、福山誠之館など全国の藩校関係者が集まる「藩校サミット」福山大会の関連事業として、福山出身の日本を代表するミステリー作家・島田荘司さん=写真左=作詞・作曲によるオペラ「黒船~阿部正弘と謹子~」(謹子は阿部正弘の正室)の一部が、ふくやま芸術文化ホール・リーデンローズ(福山市松浜町)大ホールで上演される。

経費は全額市が負担し、無料公演になるという。島田さんは「阿部正弘は38歳で没しているが、その短い人生の中には恋物語あり、黒船来航ありと起伏に富み、〝オペラに合う人生〟だと感じる」と、創作の動機を打ち明け、「今回は前奏曲とアリア集のコンサートだが、すごいメンバーでの公演となる」と期待を持たせた。

その“すごいメンバー”の一人が、同会にも参加した福山出身の世界的なソプラノ歌手・藤井泰子さん=写真右。藤井さんはイタリア在住歴二十数年。「故郷にまつわるオペラ、それをしかも日本語で演じられるというのはすごくうれしい」と顔をほころばせた。

島田さんによると、全幕は4~5幕を予定しており、「来年末には完成させたい。その時は福山でもぜひまた公演できれば」と話した。