バイタルヴォイス
4種類のバイタルデータを計測
定期的に記録し画面で一括表示

2023年01月20日号

施設用に続き在宅向けも開発中

バイタルウォッチ(左)と専用受信機

Iot関連サービスやヘルスケア関連、福祉用器具の開発や製造、販売など手掛けるベンチャー企業㈱バイタルヴォイス(総社市泉15―44 2階、安原大輔社長、電0866・31・5775、https://vitalvoice.jp/)はこのほど、オンライン自動モニタリングシステム「VITAL VOICE(バイタルヴォイス)」を開発。施設用に続いて在宅介護用システムの開発も進めており、全国展開を視野に4月には1千台の契約を目指している。

同社は関連企業の介護事業所や有料老人ホームのスタッフから現場の声を集め、日々の見守りに必要な、項目を盛り込んだウェアラブルデバイスを開発。同機器は腕時計型で、血圧・脈拍・血中酸素・体温の4つのバイタル(体温は4分毎、ほかは2分毎、参考値)を定期的に計測し、専用受信機を通して管理PCソフトで一元管理する。バイタルの異常や覚醒を感知した場合は通知ブザーを鳴らし、管理PCソフト及び職員の専用端末にも通知が行く。なお、脈拍下限は危険レンジの40以下29まで計測できるので、体温や血圧などと合わせて心肺停止を判断する目安にもなるという。

PCでの管理画面

施設事務所の管理画面では、個人名とバイタルデータ、アラートの有無、ウォッチの装着・非装着がPC一覧でわかり、個人別画面では個人の投薬や基礎疾患などの情報と、各データの24時間推移が点線グラフで表示される。また、アラート発生時などの対処記録も記入出来、汎用的な文言を選んだり別途書き込んだりすることができる。計測データは長期間にわたって蓄積することもでき、プリントアウトすることも可能。ほか、ウォッチバッテリーは7―10日間連続使用可能で、充電も15分程度で完了する。歩数や消費カロリー計測や時計機能もある。ベルトは肌に優しい特殊なシリコン樹脂製で、本体も生活防水機能があるので、日常生活に不自由はない(入浴時除く)。

個人別の管理画面

基本パッケージとして、バイタルウォッチと専用受信機、専用アプリ (第3者閲覧・アラート機能付き)で月あたり1式1万5千円(税別)でレンタルする。今後は介護保険適用に向けた働きかけを行うことや、在宅向けサービスも展開していく予定。

営業担当の㈱バイタルヴォイスマーケティングの行田健次代表取締役の話「現場の声を盛り込み、今最も必要とされるヘルスケア商品を開発しました。今後はより多くの皆様にご利用頂け、介護現場が抱える様々な社会的課題に貢献していきたいと思います。