中国二期会(岡山)
11/10福山で「こうもり」公演
オペレッタ(喜歌劇)の名作

2024年06月01日号

創立50周年記念行事の一環

松本敏雄理事長(左)と土井範江副理事長

中国地方在住の声楽家らでつくる「中国二期会」(事務局=岡山市北区富町1―4―29、松本敏雄理事長、電080・6308・7532)は、昨年から続く創立50周年記念行事の一環として、今年11月10日〔日〕に「ふくやま芸術文化ホール『リーデンローズ』」(福山市松浜町)大ホールでオペレッタ(喜歌劇)の名作「こうもり」(ヨハン・シュトラウス2世作曲)を日本語で公演する。全3幕で演奏時間は2時間40分。

「こうもり」の福山公演は、リーデンローズ開館1周年を記念して1995年12月に開催されて以来2回目で、今年は同ホール30周年という節目の年でもあり、松本理事長は「昨年は岡山県内で記念公演としてモーツアルトのオペラ『フィガロの結婚』を上演しましたが、福山は『蝙蝠(こうもり)』を市章にしているため、節目の年にはヨハン・シュトラウス2世の名作オペレッタを上演するのが最適、という結論に達しました」と、いきさつを話す。

一般公募の合唱団も出演
月3回のペースで練習

練習を始めた一般公募の記念合唱団

今回の公演で主演は中国二期会の声楽家が務め、アイゼンシュタインを松本理事長、ロザリンデを くにし珠萌さん、アデーレを土井範江さん、オルロフスキー公爵を惠谷千佳子さんが演じる。

土井さんは中国二期会の副理事長という要職にある一方、福山、府中地区にあるアマチュア・コーラスを指導し、5月に開催された「ばらのまち福山 国際音楽祭」では「ふくやま祝祭合唱団」を指揮して存在感を示した。

演奏会場のリーデンローズ

一般公募で結成された記念合唱団は、松本理事長と土井さんが公演日まで月3回のペースで歌唱指導することになっており、5月20日に福山市東交流館(同市東町)で開かれた発会式には約50人のメンバーが集まった。松本理事長は「今まで数多く『こうもり』に関わっておりますが、福山のように数多くの方が合唱団に応募して下さったことは初めてで、公演成功の手応えを感じました。演出の今井伸昭さんは国内で一番多く『こうもり』を手掛けており、楽しい舞台になる、と思います。11月の公演に向けて頑張りましょう」と挨拶、早速、2幕に登場するコーラスから練習を始めた。

今回の公演では、一般公募で結成されたオーケストラや、バレエ団も加わり、オペレッタにふさわしい華やかな舞台を作り上げるという。指揮はオペラの分野で高い評価を得ている山上純司さんが務め、舞台監督は田和伸二さんが担当する。

入場料はS席(指定席)6千円、A席(自由席)5千円、ユースシート(高校生以下)2千円で、当日券は各1千円増し。チケットは8月から福山市内のプレイガイドで発売される予定で、問い合わせは中国二期会事務局へ。