「平成の大佛師」松本明慶氏
12月に福山天満屋で初の個展
福山店40周年を記念して開催

2024年08月20日号

仏像など約100点を展示

松本明慶氏を間に右が長男の明観氏、左が次男の宗観氏

運慶・快慶の流れを汲み、「100年に一人の天才」「平成の大佛(仏)師」と呼ばれる松本明慶氏(79)の個展「(天満屋福山店40周年記念)大佛師 松本明慶工房佛像彫刻展」が、今年12月11日〔水〕―16日〔月〕に㈱天満屋福山店(福山市元町1―1、加藤秀章・執行役員店長)6階美術画廊・アートギャラリー(電084・927・2521)で初めて開かれる。

福山店が、現在の店舗に移転・オープンして40周年の「冠画廊催事」で、

高野山金剛峯寺中門に納佛された広目天と松本明慶氏

同店美術部は「山陽道には、松本明慶先生のファンも多く、地域の本物志向ファンの熱い期待に応えると同時に、国内最高峰の佛像彫刻の世界を広く一般の方に観ていただくことで、地域の皆様の心の平安に寄与し、当店の格の向上にも繋がるのでは」と期待を寄せて いる。

作品の総点数は約100点で、仏像(大)のほか、各種の如来・菩薩・明王像や各流派の本尊、動物、童地蔵、鑑賞作品、香(こう)を保管する香合物、出版物グッズなどが展示される予定。

白衣観音菩薩

松本氏は1945年生まれ。17歳より佛師を志し、京都・大原野で彫刻に打ち込み続けている。2014年の高野山開創1200年記念中門再興事業の四天王、今年には東京都 大本山増上寺の徳川家康像を手掛け、増上寺から長男 明観氏・次男 宗観氏を含め親子三代による「大佛師」の号を受けた。なお、「松本明慶工房」(京都市西京区大原野小塩町107、電075・332・7974)で松本氏の作品が鑑賞できる。