尾道倶楽部
旧千光寺山荘をリニューアル
「尾道を目に宿す、宿。」開業

2025年04月10日号

眺望や食など尾道の発信拠点に

左が尾道倶楽部、右が尾道水道

2023年に閉館した旧千光寺山荘がこのほど改装され、「尾道倶楽部」(尾道市西土堂町15—20、電0848・29・9206)として3月31日にリニューアルオープンした。「せとうちエリアを世界一の観光産業集積地とする」をミッションに掲げ、地域の観光活性化に取り組む㈱瀬戸内ブランドコーポレーション(=SBC、広島市中区、田部井智行社長)の100%子会社である㈱せとうち山荘(同)が取得し、運営を担う。

旧千光寺山荘は標高144・2mの千光寺山の山頂付近に建てられ、年間70万人が訪れるという千光寺公園や尾道市立美術館に隣接する。1962年

スイート

に創業し、尾道水道や瀬戸内の島々、尾道市街を一望できる旅館として賑わいを見せていたが、コロナ禍の影響などで廃業。そこで、SBCが子会社を立ち上げ、同所の観光資源を有効活用し、周辺エリアの観光活性化に繋げることを企図して取得した。

エコノミーツイン

鉄骨造3階建てで延べ床は2860・48㎡。屋外席もあるルーフトップバーや、瀬戸内の食材を使った創作料理などを提供するレストラン、尾道の厳選スイーツや自社開発した新スイーツなどが楽しめるカフェなどを設け(宿泊客以外も利用可)、大浴場や尾道の〝いいもの〟を揃えたスーベニアショップなども備えている。客室は、スイート(76㎡)からエコノミーツイン(32㎡)、客室内にバイク

尾道水道を一望できるルーフトップBAR

ハンガーを設けたサイクリストエコノミー(17㎡)まで6タイプ24部屋あり、宿泊料はスタンダードツインが1泊2食付きで3万3千円から。

田部井社長

地域住民や若者世代、パワーカップル、外国人旅行客などをターゲットとしている。田部井社長は「尾道倶楽部のコンセプトは『尾道を目に宿す、宿。』。この素晴らしい眺望や地域の食、様々なサービスの体験を通して尾道ブランドを伝えていき、日本遺産・尾道エリアのランドマークとなるような施設に育て、地域ブランドの発信拠点として貢献していきたい」と意気込みを語った。

写真中上は左から、田部井社長、広島県信用組合・深山春幸理事長、尾道商工会議所福井弘会頭、広島銀行・清宗一男頭取、もみじ銀行・小田宏史会長、松島眞子支配人