万里子の首都圏リポート（55）②
「原爆の絵」展in有楽町
記憶をつなぐことの大切さ
2025年09月20日号
講演を行う重松文宏さん
８月10日～16日、井伏鱒二先生生誕125周年記念「黒い雨」プロジェクト実行委員会の主催により、東京交通会館（有楽町）で「原爆の絵」展が催された。同展では、広島市立基町高校の創造表現コース・美術部の生徒有志による作品33点と在京卒業生の原画３点が展示された。この東京での展示の取り組みは今回で７回目とのこと。特に昨秋は日本被団協がノーベル平和賞を受賞したのに加え、今年は戦後80年という節目の年でもあり、あらためて平和について考える良いきっかけとなった。絵は、高校生が被爆者への聞き取りを通じて形にしたもので、被爆者からは「思いや願いのこもったすばらしい作品。亡くなった人への供養にもなった」「闇から闇へ消してしまってはならない事実を絵にしてもらった」と相次ぐ感謝の声も掲示された。
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