鉄道を活かした街へ
尾道へ線路敷設の道のり
2017年07月01日号
広島空港が開港したのは1993年で、東京行きの第1便を送迎デッキで見送るなど当日のセレモニーのもようを小誌の特集記事で報じたのを憶えている。このように現場に立ち、見聞きしたことをリポートするのを記者の本分としているが、この「鉄道編」については尾道・三原駅が開業したのが明治期であり、当時の様子を知る人もいないので、資料、文献の引用が増えることをお断りしておきたい。また、これに続く「港湾編」に至っては、開港850年を迎えるこのまちにあって、現存する当時の文献は皆無であり、先人が受け継ぎ書き残した記録文書が頼りとなる。「温故知新」といわれているように「故きを温ねて新しきを知れば、以って師と為る」の教えを念頭に置きながら「空港・鉄道・港湾を活かした街へ」と題した、この連載を書き進めていきたい。(西亀 悟)
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