ハローズ・キムチ美人・すみだ
神嘗祭に伊勢内宮へ商品を奉納
農商工連携目指すチーム渡邊
2021年11月10日号
11都府県20社1団体と交流
㈱ハローズ(本社=福山市南蔵王町6―26―7、本部=岡山県早島町早島3270―1、佐藤利行社長、本部電086・483・1011)とキムチ美人本舗㈱(福山市曙町5-3-12、山本聖貴社長、電084・981・5666)、尾道中華そばすみだ(同市柳津町1―7―60、住田政臣代表、電090・4808・8856)の3社は10月16日、三重県伊勢市の伊勢神宮「内宮」へ2年ぶりに正式参拝した。昨年はコロナ禍のため、三重県内の企業のみでの奉納に止めていた。
ハローズは、ハローズセレクションの「りぼんかりんとう」「芋けんぴ」、「むき甘栗」、専売品の「さつまいも甘納糖」、キムチ美人本舗は山本社長が「盛たにキムチ」と「エブリイ定番の甘口キムチ」、中華そばすみだは住田代表らが「尾道中華そば」をそれぞれ奉納した。各社とも、コロナ下でも無事商売が続けられてきたことへの感謝や今後の繁栄などを祈願した。
映像制作のアイデアル㈱(福山市引野町4―1―8)や岡山第一ビデオ㈱・㈱山陽エイブイシー(岡山市北区南方3―8―39)の3社の社長を務める徳永明彦さん(45)も、記録映像撮影のため同行し、動画製作を行った。
元福山市立大学教授で現三重大学名誉教授の渡邊 明さん(75)を中心とした〝農商工連携を目指すチーム渡邊〟(電090・4255・1534)の事業「伊勢神宮奉納プロジェクト」は、五穀豊穣を感謝する祭「神嘗祭(かんなめさい)」式典前日に商品を神楽殿に奉納し、正式な献饌(けんせん)のひとつとして天照大神にお供えするという企画。内宮への奉納には厳然としたルールがあり、「奉納できたことは即ち商品管理や会社経営のクオリティが高いと間接的に証明されたこと」と渡邊名誉教授。今回は前述3社に加え、近畿・東海・北陸・東京の11都府県20社1団体が参加した。
渡邊名誉教授はこれまで中部経済産業局地域産業資源活用事業評価委員会や三重ブランド選定委員会の委員長などを歴任。福山市立大学では、備後地域と東海地方とを農商工連携で結ぶ素材発掘と商品開発を進めていた。現在は三重大学工学研究科リサーチフェローとして活動。今年の奉納について「コロナ下でも〝継続は力なり〟です。各社代表同士の交流もできました。特に今回は、徳島県鳴門市の㈱阿波市場(上野伸介社長)とJA掛川市との交流が実現しました。海のない掛川市にとって最高のコラボ相手です。今後は、巨大な販売網を有する両者をプラットホームに、参加企業の商品が扱われるようになれば、広域の農商工連携を民間主導で行えるようになります」と話している。