小林史明・デジタル副大臣
「福山を前に進める」事業
12月の国政報告会で明らかに
2022年01月10日号
PFIを公民館建て替え時等に
小林史明・デジタル副大臣兼内閣府副大臣(38、福山事務所=福山市西新涯町2-23-34、電084・959・5884)=写真上=は、12月18日に福山事務所で国政報告会を開き、昨年10月に行われた衆議院選挙中にアピールしていた「日本と福山を前に進める」事業を推進することを明らかにした。その中に挙げられた「福山を前に進める」事業は次の通り。
【防災・減災による安全な暮らし】国、広島県、福山市の協力による5カ年の災害対策では、排水ポンプの新造設、河川の掘削、中長期的なインフラメンテナンスなど、本格的な対策が進められ、市内にある農業用ため池については、自民党内で対策策定に積極的に取り組み、枝廣直幹市長とも議論を重ねた結果、令和3年度から重点的な防災対策を行っている。
【道路整備】長年の課題となっている福山道路(延長16・5㎞)、福山西環状線(同8・9㎞)、福山沼隈道路(同4・5㎞)は、国、広島県、福山市の共同事業として、それぞれ整備と延伸が進んでいる。強靭な物流ネットワークを構築することで、福山の交通環境の改善と、物流の活性化による経済効果につなげる。
【福山港ふ頭再編改良事業】
港の機能強化はそのまま地域経済の活力に繋がる。今回の整備(水深12mの岸壁・航路・泊地・ふ頭用地の整備)で物流機能が強化されることに加え、客船の利用も可能となる。福山の競争力を高め、雇用やイノベーションを促すことで、地域により強固な生活基盤をもたらす。
【地域の産業競争力強化】
福山北産業団地の2期工事(約51ha造成、15区画約24haを分譲。総事業費約79億円)が進み21年8月から募集が始まった。第1期と同水準と仮定すると年間400億円以上の経済効果が考えられる。新たな企業の誘致にとどまらず、地域企業との連携に発展させ、雇用創出、産業競争力の強化が実現できる。
【スタートアップ企業との連携】福山にはものづくりを始め幅広い分野に優秀な企業が多くある。今後、更なる成長を実現するため、地域企業と最先端のスタートアップ企業(新たなビジネスモデルを開発する企業)の交流を強化し、企業自身のDX(組織をデジタル化して変革すること)や新規事業創出を促進する。意欲ある学生と企業の交流の場を創出し、学生の起業を増やしたい。
【子育て環境整備】幼稚園・保育所・学童保育や各種相談窓口など、子育て環境の整備に取り組むとともに、デジタル庁を中心に各省と連携し、親子サポートのデータベースを構築することで、支援が必要な家庭を積極的にサポートするとともに、子育ての負担軽減に向けて、教育費・住居費支援を拡充する。
【PFIの導入】21年5月に中四国初の公募設置管理制度「PFI」を導入して中央図書館前の中央公園がリニューアルされ、公園内に素敵なカフェがオープンした=写真下。民間のノウハウを活かして公共空間活用を推進する制度で、今後、老朽化した公民館の建て替えや、地域の公園整備、子ども未来館建設など、ユーザーになる市民と一緒に必要な機能と空間を考え、整備を進めたい。
【体験型観光】福山の農林漁業には、海苔の摘採船や鯛網など、体験型観光として活用できるコンテンツがあり、食料の生産活動だけでなく、文化的資産としての可能性を秘めている。また、デニム生地の生産で培った藍染体験などでも福山の魅力向上に注力し、それらに関わる方々の収入を増やせるように取り組む。