(有)ハラファブリック
社長 原卓也さん
ゴルフウェアの機能を街中でも

2024年02月01日号

「カンディニ」の独占販売契約

原社長(左)と
バイヤーの坂下真菜さん(右)

婦人服や紳士服などの服飾ブランドを企画・製造・卸売販売するハラファブリックは1989年、原社長の父・健さんが創設。婦人服全般の卸売業から始めたが、海外のインポートブランドなども取り扱い、紳士服のオーダースーツも請け負うようになる。また、ジュエリーのオーダーメイドやリメイクなども手掛けており、これはのちにオリジナルブランド「oLu oLu(オルオル)」に進化する。2023年12月1日には、アメリカで誕生した韓国のゴルフウェアブランドKandini(カンディニ)と独占販売契約を結んだ。

―カンディニとは
「もともとアメリカで韓国人女性デザイナーが立ち上げた会社のゴルフウェアブランドです。アスリート向けの機能性と、街中でも着て歩けるカジュアル性を共存させたアイテムが多く、デザインも〝可愛い〟と国内外の有名な女性インフルエンサーがSNSで紹介しています。日本ではこれまで販売ルートが固定されてなかったので、当社が一手に引き受けることになりました。日本で好まれる色合いに変更したものもオーダーしてまいります」

—全く違うジャンルですね
「アパレル業は家業であり、私は水産・観賞魚に関する水槽設計と施工を行うMARS Japan㈱を経営しておりましたが、昔から食品ロスの問題、資源の有効活用について関心を持っていました。カンディニの親会社とはMARS Japanの事業を通して知り合ったのですが、同社の50着からの小ロットで請け負い、デザイン変更も100着から対応するなど無理無駄を減らそうとする経営方針に共感しました」

—ゴルフウェア風のファッションということですが
「コロナ禍の影響で年配者が外に出にくくなり、ゴルフ人口自体は下がっているものの、室内でゴルフシュミレーターを楽しむ若者が増え、ゴルフ場も初心者が楽しめるよう工夫した『ピクニックゴルフ』を展開するなど、身近なスポーツになりつつあります。そうした中、カンディニが提案する、ゴルフ場でも着られる防水・撥水加工を施した防風・速乾・抗菌素材を使い、肩回りが動きやすいようなデザインでファッション性も高いウェアは今後大きく注目されるだろうと思いました。まずはインスタグラムに連携したECサイトで気に入られたアイテムをお求めいただければと思います。バイヤーの坂下真菜も営業活動として着こなし、広報活動に注力しています」

oLuoLuの商品

―オルオルとは
「ハワイの言葉で『心地よい』や『本来あるべき姿』などの意味があり、自然にさりげなく装うオシャレになるものを、というコンセプトで始めました。オリジナルデザインのものや、金属アレルギーの方に素材を医療系ステンレスに変えたり、フェイク物を本物に入れ替えたりといった、お気に入りのアクセサリーの素材を入れ替えるリメイクも扱っております。これもインスタグラムに連携したECサイトでお求めください」。

▽(有)ハラファブリック=倉敷市中島1913、電086・465・6914

▽原卓也=1984年1月12日、倉敷市生まれ。2002年、倉敷工業高等学校卒業。06年岡山理科大学工学部卒業後、大手鉄鋼会社の管理職、海水魚販売・水族館プロデュースを手掛ける会社の取締役を経て、12年にMARS Japan㈱を設立。18年に家業の㈲ハラファブリックに入社し、21年に社長就任。趣味はダイビング、アウトドア、旅行、ショッピング。