両備グループ
WSPで最大1・15臆円を支援
地元で社会課題解決PJの決起会
2024年12月01日号
12月末まで募集し、来夏発表
両備グループ(岡山市北区下石井2―10―12杜の街グレースオフィススクエア 両備HD㈱内、小嶋光信代表兼CEO、松田敏之GP)はこのほど、2025年7月で創業115周年を迎えることを記念し、革新的なアイデアの事業化に最大1億1500万円を出資する大型企画「WONDERFUL SOLUTION PROJECT(ワンダフルソリューションプロジェクト、以下WSP)」を発表。同グループとともに様々な社会課題の解決に取り組む企画を提案するグループ・個人を募集している。応募締め切りは12月31日〔火〕で、エントリーページから応募できる。最終審査は来年の7月31日〔木〕の予定。
同グループは1910(明治43)年7月31日、岡山市内で11・5㎞を結ぶ軽便鉄道「西大寺鐡道」として創業。その後、トランスポーテーション&トラベル、くらしづくり、ICT、まちづくり、社会貢献など5つの部門で事業を広げ、「地方創生と脱炭素社会の実現」を重要な経営ミッションのひとつに掲げて地域のサスティナビリティ(持続可能性)に多方面で貢献している。
このたびは、「11・5㎞」「115周年」の数字から最大1・15臆円を支援する企画を発表。若い世代が希望をもって成長し、誰もが安心して老いを迎えられる社会を作るために、少子高齢化や過疎化、情報格差、温暖化、災害の激甚化、不平等、差別、貧困、虐待などの様々な社会課題に取り組む「仲間」の募集を始めた。
応募要件は、「岡山の」「瀬戸内の」「日本の」どんな社会課題を解決したいかが明確であること▽両備のアセット(資産)を使っていること▽事業の継続性が見込まれること▽なるほど! と目からうろこのアイデアを含んでいて実行するのがワクワクすること、の4つで、個人、法人、地域、出資の場合の出資比率は問わないという。
11月16日には、岡山市や中国銀行、トマト銀行、おかやま信用金庫、岡山商工会議所、中四国TSUTAYAとともに構成する「おかやま・スタートアップ支援拠点運営委員会」によって運営される「ももスタ」(MOMOTARO STARTUP CAFE)でWSPの説明会兼決起会が行われた。瀬戸内・中四国特化型ベンチャーキャピタルSetouchi Startups㈱の藤田圭一郎・山田邦明共同代表と、両備HD㈱の三宅健夫副社長とで鼎談を実施。地域を盛り上げるには「スピード感」「情熱」「持続性」が大切であること、地盤が固く、健康・医療分野資源が豊富という岡山の地勢を活かすべき、などの意見が交わされた。その後、「外国人研修生に複雑な日本語のニュアンスが伝えられるアプリの開発」や「オンライン水族館・動物園」、「健康と交流をゲーム感覚で実現させるコンテンツ『まちあるきミッケ』」など、5人の提案者から協業したいアイデアのプレゼンがあり、それぞれ三宅副社長からWSPへの応募が促された。