おかやま山陽高校
全方位移動六輪車開発
高校生テクノFで披露
2015年02月01日号
おかやま山陽高校(浅口市鴨方町六条院中2069、原田一成校長、電0865・44・3100)の自動車科生徒が、全方位移動型六輪プラグインハイブリッドカー「バードイーター」=写真=を開発した。1月に浅口市中央公民館で開かれた高校生の工業作品コンクール「2015高校生テクノフォーラム」(岡山県高校工業教育協会主催)に出展し、来場者に披露した。
バードイーターは1人乗りの6輪車両で、オムニホイールという特殊な車輪を使い横のスライドや斜め移動、旋回など、全方位へ移動できることが特徴。モーターによる駆動で、電気のみで長距離走行ができ家庭用電源から充電できるプラグインハイブリッドカー(PHEV)タイプ。
開発は、3年に1度開かれる同テクノフォーラムに合わせ、在籍中の生徒の集大成として製作。自動車科は開設30周年に当たり、今回は「今までにないものづくり」「作りたいものを作ってみる」という目標で取り組んだ。ブルドーザーや重機に興味を持つ生徒の発案から、無限軌道を備えた車両のように自由自在な移動ができるコンセプトで、先端の自動車技術であるPHEVとした。形状がクモに似ていることから、世界最大のクモ「バードイーター」と名付けた。
同校では「大型化して普通の車両では進入が困難な被災地などへの支援物資の運搬、電源供給や、小型化して介護向けの電動車いすなどへの応用も期待できる」と話している。