府中市空き家協議会
空き家を活用して町を楽しもう
リノベーションオープンハウス

2015年02月01日号

2/7・8に空き家見学相談会

 府中市中心市街地空き家等活用推進協議会(府中市府中町315府中市役所まちづくり課内、岡辺重雄会長、電0847・43・7159)はこのほど、昨秋から取り組んできた同市府中町の元商店・民家・作業場跡地のリノベーションを行った。2月7日〔土〕・8日〔日〕の午前10時―午後3時に現地で見学会「府中の空き家で何ができる? 府中のリノベオープンハウス」を催す。
 現地は府中市立図書館から50m北上した西側にある。店舗付き住宅(木造2階建て)と住宅(同)2棟、作業場(木造平屋建て)と4棟あり、家主の許可を得て、昨秋から敷地内の環境改善作業に取り掛かっていた。
13P府中のリノベハウス イベント当日は大学生による空き家再生セミナー、DIYに関する教室や空き家再生活動のパネル展示、空き家相談会等、今後同様に空き家を活用して府中市内で居住もしくは商売等を考えている人に対応する。また、空き家オーナーの相談も受け付ける。ほか、掃除や片付けの過程で出てきた物品のフリマやミニコンサート、カフェも開き、古民家の活用例を示す。
 府中市中心市街地では約15%の空き家を抱えているという。今後は少子高齢化が進み、ますます空き家が増える可能性は高い。空き家の放置は、倒壊や犯罪、放火やごみの投棄、町の空洞化や治安等問題を産むが、地権者が遠方にいたり、修繕費用がかさむ等ハードルは高い。そこで市は昨年6月、中心市街地の空き家をリノベーション(修繕等)して居住などの活用を促す仕組み作りのため同協議会を設立した。メンバーには広島大・福山市立大の教授や大学生、不動産業者や地元有志が参加し、空き家内の片づけや活用についての意見交換と掃除・改装作業を行ってきた。作業には地元に本社を構えるリョービ㈱が電動工具類を貸与・協力した。
 今後市内の空き家再生については、空き家バンク(市企画財政課)と協力して、府中市地域おこし協力隊の藤原幸大さんが理事長となるNPO法人アルバトロス(2月中に発足予定)が窓口となる予定。藤原さんは「空き家再生や市の人口増、活性化の一助になれば」と意気込んでいる。