ベジタ コーポレーション
カット野菜工場が本格稼働
六次産業化を推進に

2015年02月01日号

備後漬物など9社・人が設立

ベジタコーポレーションの工場

キムチ製造販売大手の備後漬物㈲(福山市駅家町大字法成寺1613―47、佐藤光信社長、佐藤豊太郎副社長、電084・972・8880)と福岡大同青果㈱(福岡県)、㈱ベジテック(東京都)ら9社・人が出資し設立した、カット野菜製造販売の㈱ベジタコーポレーション(福山市駅家町法成寺1613―55、佐藤光信社長、資本金2億円)は2月から量販店向けの出荷を開始するなど、本格稼働した。

備後漬物㈲と備後漬物協同組合が、関連会社で、国産ウナギの製造販売を手掛けており、漬物、ウナギに次ぐ、事業の柱として共同出資し会社を設立した。設立には中国銀行(岡山市)も、農林水産業の6次産業化支援ファンドの第一号案件として援助した。工場は福山市北部工業団地の備後漬物のある本社工場に隣接。投資額は14億円規模。

備後漬物製造の白菜キムチの仕入れで関係性の強い、福岡大同青果らが野菜を供給し、ベジタコーポレーションの工場で殺菌、切断、袋詰め作業をし、量販店向けのほか、業務向けにも販路を開拓していく。量販店向けと業務向けの専用ラインを設け、パート社員40人ほどが作業にあたる。営業などの事務スタッフは10人。

2月からはキャベツの千切りやカットレタスなどの出荷を開始。当面は物流面も考慮し、西日本エリアを商圏にするが、今後は全国向けに販路を確立する。初年度の売上げ目標は10億円、5年後には50億円。将来的には100億円の売上げを目指す。

同社は「備後漬物グループとして漬物とウナギの製造販売を手掛けており、近年の核家族化が進む中、カット野菜の需要を見込んだ。漬物製造とも連携していきたい」と展望を語った。