尾道商工会議所主宰
旅の思い出に一句
投句から秀作選ぶ
2015年02月10日号
尾道商工会議所主宰
尾道商工会議所(福井 弘会頭)は今年度3回目の選句会を開き、入選句を選び発表した。
「旅の思い出に一句お詠みください」と市内の観光名所などに置いた投句箱に、14年10月から12月に寄せられた750句から選んだ。選者は〔公社〕俳人協会の鷹羽狩行会長で、選作は次の通り。
【大人の部・657句】菊薫る風にさそはれ千光寺(福山市、堺谷 繁、71)※選者評=菊の薫りに誘われるようにして千光寺に登ってきた。そこでは菊花展が開かれていた、というのだろう▽尾道の古寺を巡りて菊日和(大阪市、川上慈子、73)▽天高し鳩の休める多宝塔(東京都、井上好秀、56)▽手をあてて木の名を言うて秋惜しむ(三重県、福村陽子、72)▽ロープウェーふらりと浮かぶ小春かな(倉敷市、三木瑞恵、70)▽秋うらら三分間の島渡船(福山市、箱田富久江、77)▽海上で群れととのへて渡り鳥(福山市、井上トシ子、77)▽菊の香や風ある時もなきときも(福山市、佐藤三恵子、82)▽秋高し路地の奥にも次の路地(福山市、佐藤浩子、76)▽年の瀬や瀬戸の水道きらめきて(東京都、佐藤ヒロシ、47)
【ヤングの部・93句】紅葉もぼくのほっぺも真っ赤だよ(宝塚市、梅原 基、19)▽紅葉の千光寺から寺めぐり(福山市、神原陸人、13)▽島達が運んでくるよ春の風(福山市、山中菜々子、15)