府中市内の商店主らが中心となって中心市街地の活性化に取り組んでいる府中まちなか繁盛隊（府中市元町４４５―１府中商工会議所内、田中康弘代表、電０８４７・45・８２００）。このほど25店（グルメ８店、匠17店）の逸品を取りまとめた小冊子「府中まちなか一店逸品ＢＯＯＫ」の第４弾を発行した。その中から各店が“逸品”としてあげる品物やサービスを紹介する。

　土井木工㈱（府中市府川町57―１、土井啓嗣社長、電０８４７・46・３２１１）は「ｍｅｇｕｍｉ～森の恵み～」＝写真。
　同社が扱っている高級家具の素材で世界三大銘木の一つ「ブラックウォルナット」を軸に使用。パウダーブラシとチークブラシは山羊の毛、アイシャドウブラシは灰リスの毛を使っている。製造は、16年４月のＧ７広島外相会合で各国代表団や外相夫人に贈られた熊野筆を製造・販売した㈱晃祐堂（安芸郡熊野町）と共同開発した。３本セットで１万２９６０円（税込）。
　３年前から企画し、２年前から販売しており、これまでに３千本以上を売り上げた。デパートの化粧品売り場や、ＴＳＵＴＡＹＡ・東急ハンズなどの有名百貨店の全国的な伝統工芸品コーナーなどで扱われている。
　土井健嗣室長（32）は「高級家具の素材と同じように木目の良い部分を厳選して使っています。毎朝使われるときに木の温もりを感じてほしい。家具とも親和性が高いので、相乗効果に期待します」と話す。今後はアイシャドウ用などのラインナップや樹種も増やしたりしていく予定だ。
　営業は午前10時―午後６時、盆・年末年始は休み。