三原市芸術文化センターポポロ
館長 尾上博信さんさん
この春4代目の館長に就任

2018年05月10日号

尾上博信さん

アマ・プロ・個人・団体の境なく
「市民と文化が出会う憩いの場に
豪華客船で育んだ経験活かして
エンターテインメントの魅力も
三原市芸術文化センター・ポポロ
館長 尾上博信さん
   おのえひろのぶ(49)

 3月末で退任した作田忠司館長に次ぐ4代目の館長で、副館長から昇格。国内各地でホール・劇場などの管理・運営をトータルマネジメントしている㈱共立(本社・東京)が指定管理者となってこのポポロを運営している。そのバックボーンを背景に、この館をどのように発展させてゆこうとしているのか伺った。
―ポポロの運営で特に心掛けていることは。

尾上さんらが設計・製作したイルミネーション

6年前に共立からポポロに配属され、作田館長のもとで文化、芸術、ホールの運営など様々な事を学びました。これからはそれを生かしつつ、自身のカラーも打ち出して、皆様に愛される芸術文化センターの運営に務めたい。開館して10年余、市民と文化が出会う憩いの場としての運営を心掛けてきました。これからも年齢や性別、地域、分野、流儀、アマ、プロ、個人、団体などのバリアを越えたコミュニケーションを育む場となることを目指してゆきたいと決意を新たにしています」
―ポポロの魅力はこうした親しみやすいところにあると思いますが、一方で高度なプロフェッショナルの演奏、演劇を楽しみにしている人も多いのでは。
「縁あって1987年に共立に入社して以後テレビ局のスタジオで照明、音響などの分野に従事していました。数年後に豪華客船飛鳥が就航するとこの船の舞台演出を担う仕事に配属となり、船内におけるエンターテインメントの分野にも精力的に取り組みました。船には国内、海外からのVIPも多く乗船され、そうした人たちに満足、受け入れられる舞台の在り方を追求してきました。この仕事は半年ほど乗船して、長期の休暇をもらいます。その間にクイーンエリザベスやロイヤルカルビアンといった客船に乗り、エンターテインメントの神髄に触れるというか、この道のプロの仕事ぶりを間近で学んできました。そうした経験もこれからの運営に役立つと思います」
―寒星が冴える冬に素敵なイルミネーションがポポロを彩りますね。来館者にその光景を楽しんでもらうこともエンターテインメントに繋がってくるということですか。
「ホールでの演奏会をメーンディッシュとするならば、イルミネーションはそれに添えられた料理であり、主役と脇役が揃ってこそ、フルコースのメニューを堪能して頂けると思って始めました。スタッフがアイデアを持ち寄り、私が設計して、皆さんの力をお借りして制作しています」

▽尾上博信=1968年8月12日生まれ。東京生まれの東京育ちで、地元の学校を卒業後テレビ朝日に勤務していた伯父の勧めで㈱共立(東京)に入社した。テレ朝のスタジオや豪華客船に配属され、舞台演出の分野に従事し2012年にポポロに着任した。公私を通じて地元の人との交流を深め、今年4月28日には有志による歓送迎会に作田前館長と招かれ「これからも芸術文化を愛する皆さんとの繋がりを大切にしてゆきたい」と挨拶した。