平の家
ミシュランガイドに再掲載
お好み焼き屋で備後唯一BM付

2018年05月10日号

 老舗お好み焼き店の平の家(府中市出口町1102、平田篤三代表、電0847・41・4574)が再び、ミシュランガイド広島・愛媛2018特別版(定価2916円)でビブグルマンマーク付の店として紹介された。同店のお好み焼き(府中焼き、シングル700円)は、黒毛和牛のミンチ肉とキャベツの甘みが甘辛いソースとマッチし、最後にとき卵をふわっとかけるのが特長=写真上。古民家を改装した店の雰囲気と相まって、連日多くの客が訪れている。
 中国地方初の広島版が出されて以来5年ぶりの改訂で、今回は四国で初めて愛媛県の店舗・施設も紹介されている。広島は安芸・芸北・備北・備後の4エリアに分かれて掲載されており、掲載数は302軒(飲食店258件・宿泊施設44件)で、うち備後地区は89軒が入っている。
 ミシュランガイドとは、仏国タイヤメーカーのミシュラン社が出版しているガイドブックで、1900年のパリ万博でライバー向けに発行されたのが始まり。特にレストランやホテルを専門の評議員が評価して星の数で格付けすることで知られており、星印が付かなくても掲載されること自体で一定の評価を得ているともいわれている。
 「ビブグルマンマーク」は「星は付かないが、コストパフォーマンスの高い食事を提供するお勧めの店」とされており、県東部のお好み焼き店で付けられているのは平の家のみ。
 平田代表は「今回もビブグルマンマーク付で選んでもらえるというのは光栄です。選ばれた思いに恥じないようにこれからもしっかりと頑張って参ります」と話し、育子さんも「義父母の典秋・仈江が60年ほど前に始めたお店。味を引き継ぎ、大切に守ってきました。これからもお客様を大切に、味も大切に守っていきたい」とほほ笑んだ=写真下。