㈲クリスターコーポレーション
社長 豊田文彦さん
やわらか食用調味料を販売

2021年06月10日号

家庭で簡単に作れる方法公開

とよたふみひこ(64)

 見た目はそのままで、歯茎や舌で簡単につぶせるほど軟らかい食材をつくることができる凍結含浸法。その凍結含浸専用調味料TORON(とろん)を製造販売している。このほど、冷凍冷蔵庫があれば家庭でも簡単に作れる〝新やわらか食製造法〟「酵素拡散法」(特許第6052654号)を公開した。

―「凍結含浸法」とは

「食材内に特殊な酵素を含浸させて細胞同士のつながりを壊し、軟化させる広島県立総合技術研究所食品工業技術センターが開発した広島県保有特許技術です。弊社は、この技術を病院や介護施設で利用しやすくするために同センターと共同で専用調味料TORONを開発し、販売してきました。肉・魚介類用『ミーとろん』、根菜類野菜用『ベジとろん』、緑色野菜用『ベジとろんグリーン』の3種類があります」

―「酵素拡散法」とは

「大勢の食事を作るには、真空パックができる業務用真空包装設備が必要でしたが、ご家庭で数人分を作るには、設備がなくても作れることがわかりました。食材にTORON液を適量なじませ、家庭にある冷凍庫と冷蔵庫で1日ずつ置いて冷凍・解凍させるだけで簡単に作れます。煮物でも、煮汁にTORONを混ぜて作れますので、自家製のたれやソースなどを使って家庭の味を楽しんでいただくことができます」

「また、弊社では、やわらか食で作った弁当(おかずのみ)を、全国へ向けて配送するサービスも行っています。冷凍なので3ヵ月保存ができ、レンジで温めるだけでいつでも召し上がれます」

「昨秋、グループ企業の合同会社マルニ(府中市)内に『やわらか食専用キッチン(やわら館)』を新設し、介護施設へのやわらか食材提供も行っています」

―やわらか食の意義は

「咀嚼(そしゃく)が困難な方でも食べやすいように―と一般に『きざみ食』が使われていますが、誤って気管に入る誤嚥性肺炎を患われるケースが増えています。TORONを用いて作ったやわらか食であれば見た目そのままで、簡単に咀嚼できますので、そうしたリスクを軽減できます。また、ご家族で一緒のものをいただくことは、気持ちの上でも大きな力となります」

「少人数対応のTORONミニ(90g、3780円)=写真=を売り出しました。1袋で80―90食分が賄えますが、『初回限定お試しセット』としてミニ3種類(計1万1340円)を5千円で販売します(送料無料)。健康寿命増進の一助に、ぜひ一度お試し頂ければ」。

▽㈲クリスターコーポレーション=福山市本庄町中1―33―23サンエービル、電084・959・6671、HP=https://www.christar.jp/、メール=info@christar.jp

▽豊田文彦=1957年4月24日生まれ。76年福山誠之館高校卒。80年明治大学法学部卒後、同年合資会社丸二製材工場(現合同会社マルニ)入社、2017年より同社代表。1996年㈲クリスターコーポレーションを設立し、代表取締役就任、現在に至る。