クレストパーツ㈱中村解体
社長 中村昌徳さん
環境に配慮し事業を進め

2022年08月20日号

なかむら まさのり
地域一番店を目指す
倉敷市水島明神町5─20
電086・446・2041

同社のルーツは1970年、現在地で中村社長の父・正夫さんが個人創業した「中村解体」で、1978年に法人化した。車の解体業中古部品の販売に始まり、現在は加盟する「NGP日本自動車リサイクル事業協同組合」のSDGs宣言に賛同し、50万t以上のCO2削減や、香川県豊島の産業廃棄物不法投棄で失われた自然を取り戻す活動を行っている。さらに「廃車王」協力店として、車の買い取りにも精力的に取り組む。

─事業内容は
「自動車の買い取り(廃車王)、自動車の解体、国内向け自動車中古部品の販売、自動車中古部品の輸出、取引業者を対象とした格安レンタカー事業などです」
─事業所の規模、設置している機械について話してください
「事業所の広さは約9900㎡。プレス機1機、自動車解体機2機、自動車反転機1機、60t計量器1機、ほかにフォークリフト、積載機、ユニックなどがあります」

─海外・国内ともに、中古部品の需要が増えているそうですが
「日本車は性能がいいということもあり、途上国に中古車・中古部品を輸出していますが、中でもトラック用の部品を輸出することが多いですね。国内向け中古部品は、車のパーツをはずして、外装品は形状がしっかりしているか、ほかの部品は機能が完全かどうかチェックし、エンジンはテスターに掛けて選別します。エンジン、ミッションなど10種類には、出荷する際1万㎞か6カ月の保証をつけています。新品部品の供給が遅れていることもあり、中古部品を率先して利用する修理工場やディーラーが増えてきました」

─理事を務めているNGP日本自動車リサイクル事業協同組合について話していただけますか
「35年前に、大石一彦初代代表が呼びかけて結成した自動車リサイクルの全国組織で、現在139社150拠点が加盟しています。全国で年間約320万台の廃車がありますが、再びクルマ社会で活躍できるようにリサイクル部品を生産・供給し、CO2排出削減、エネルギー抑制、再資源化促進など、地球環境にやさしい事業に取り組んでいます。昨年環境省の『気候変動アクション環境大臣表彰』を受章しました」

中村解体事務所棟

─廃車王の買い取りの流れをお話しください
「ホームページの無料査定フォームに記入してお問い合わせいただきますと、査定結果をご連絡します。必要な書類を揃えていただいて、お車を引き取りにお伺いし、引き取り後抹消証明書をお渡しします」

─今後の取り組みは
「程度のいい中古車を低価格で貸し出すレンタカーの事業を興しましたが、環境に配慮して処理をすすめ、関連性のある事業を模索し、地域一番店を目指したい」

▷中村昌徳=1962年10月31日生まれ。倉敷市出身。1981年3月水島工業高校卒。同年㈱中村解体入社。2009年12月社長就任。〔一社〕日本自動車リサイクル機構、理事・中国ブロック長。㈱NGP、取締役。NGP日本自動車リサイクル事業協同組合、相談役。

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