㈱クッキングオン
社長 寺見真一さん
インバウンドに大豆ミート推奨

2026年03月10日号

食文化支え地域活性化に寄与

てらみしんいち(48)

岡山県を拠点に、広島県東部や香川県など中四国地方で、業務用の厨房機器や調理器具、食器、食材、洗剤などを卸す。最近は、国を巡っている中で見つけたその土地ならではの食材を発掘し、全国の厨房へ届けることが多くなった。特に、インバウンド需要に対する切り札として大豆ミートの販売に注力している。また、展示会などにも積極的に参加し、食にまつわる最新情報を網羅しており、開業支援や生産者と飲食店との橋渡し、運営指南なども行っている。

―いろんなものを扱っていますね

「もともと料理が大好きで、飲食店に関わった仕事がしたいと思っていました。調理師の免許も取得しましたが、料理人の方の知見、手際、感覚と知れば知るほど、自分がプロの料理人には向いてないと気づきました。そこで、裏方の卸業で飲食業界を支えようと思いました。お忙しいお客様の代わりに全国を飛び回って、食材・食器・調理器具・食のトレンドなどを仕入れ、飲食店様に供給しております。飲食店向けのセレクトショップですね」

―大豆ミートに注力されていますね

大豆ミートの「かるフィレカレー」

「大豆を原料とした、低カロリー高たんぱくの代替肉です。特に弊社が扱う『かるフィレ』は、大豆と米粉を主原料としているため、従来品の独特な大豆臭を抑えつつ、フィレ肉のような柔らかくジューシーな食感を実現しました。コレステロール値は0で、価格は豚ロースの半額以下ということもあって、関東では高齢者向け福祉施設からの注文が多くなりました。また、2年間の長期保存ができる点で防災食としても注目されています」

「かるフィレは乾燥状態で提供しており、水で戻すことでフィレ肉と同じように調理できます。大阪万博内のキッチンカーで『かるカツバーガー』『かるカツランチBOX』を販売したところ、半年間で10万食を突破しました(ギネス記録申請中)。現在は、岡山県内で展開する『わたなべ生鮮館』全店の総菜コーナーで扱っていただいており、今後西日本各地へ広げていきます。6月には、福山市の㈱ダイショク様が開く展示会へも出展させていただく予定です」

―今後の目標を

「日本の食は世界に誇れる素晴らしい文化ですが、インバウンド需要が増す中、宗教や健康志向、海外に多いヴィーガンやベジタリアンなど、そういう方々が安心して食べられる店が意外と少なく、情報サイトなどで検索してそういう店のある所へ宿泊される方が多くなっているようです。逆に言えば、大豆ミートを使った料理があればそうした需要に応えることができ、インバウンド向けの大きな武器になると確信しています。素晴らしい食材を皆さんにお届けし、長く広く愛されるお手伝いがしたい。食文化を支えることが、地域の経済を支え、活性化させていく原動力になると信じています」

▽㈱クッキングオン=岡山市北区川入1078―8、電086・363・0706、https://cooking-on.co.jp/

▽寺見真一=1977年6月生まれ。岡山市出身。大阪の専門学校を出た後、岡山に帰省。フリーターを経て業務用調理器具・業務用食器の卸会社に就職。15年のサラリーマン生活の後に、2018年に独立し、21年3月より新たに飲食店向け食材卸業を中心とした・調理器具・食器、開業支援など飲食店をトータルでサポートする卸会社として法人化し社長就任。