スコレー
社長 大内 巌さん
秋目途に濃縮ブドウジュース
洋蘭栽培と加工品を同比に

2015年02月20日号

加工品の販売促進に

国から総合化計画に認定

oouchi㈲スコレー〔岡山市〕

おおうちいわお

社長 大内 巌さん(54)

洋ラン栽培などの㈲スコレー(大内 巌社長)は国から六次産業化法に基づく総合化事業計画に認定され、加工用のブドウ栽培や本社併設のカフェ「ディーカフェ」の事業推進に注力する考えだ。今年度中に岡山市北区吉尾のブドウの栽培場を2反増設し、濃縮タイプのブドウジュースの加工を推進する。同社は洋蘭栽培が主力だが、08年に栽培を開始した中南米原産の果物「ドラゴンフルーツ」を使った加工品にも期待。5年後を目途に洋蘭と加工品の売上げ比を同等にする計画だ。大内社長に会社の展望などを聞いた。

―国から認定を受け、ブドウ栽培などに注力しております

「岡山市北区吉尾に約700㎡の試験農場を開設しており、干しぶどうやブドウジュースといった加工品を製造している。農場では加工専用のブドウを栽培するので、他社のブドウ加工製品とは違い、高品質な商材を市場に投入できる。中でも濃縮タイプのブドウジュースはレストラン向けにノンアルコールタイプのワインと位置付け、販路を開拓する考えだ。試験農場ではブドウ狩りも出来、農園併設のディーカフェで喫茶や食事目当ての来店者もあるなど、弊社の広告塔としての機能もある」

日本赤十字社と協業した果樹園のフルーツのカレー

―08年にドラゴンフルーツの栽培に着手されました

「長男の盛勢がアメリカ・カリフォルニア州の園芸場で栽培のノウハウを学び、加工品製造のために事業化した。既存、ドラゴンフルーツの加工品はお茶やジャム、チョコレートやカレー、マフィンやシフォンケーキがあり、カフェではシフォンケーキが人気だ。加工品はパッケージ商材もあり、マスカットや紫苑ブドウ、ドラゴンフルーツのレトルトタイプのカレー『果樹園のフルーツカレー』は1月25日、日本赤十字社と協力し、中四国地域で初めて、売上げの一部を日本赤十字社に寄付するよう商品にシールを貼った。カレーは量販店や道の駅などで販売する」

―洋蘭栽培では西日本地区でも知名度があり、ドラゴンフルーツやブドウ栽培への着手で県内では有名です

「関東地区や中部地区で胡蝶蘭やシンビジウムなどの販路を確立している。洋蘭は10月以降が繁忙期で、夏頃に栽培できるものとして、ドラゴンフルーツやブドウの栽培に着手し、一年中、受注が安定化した。加工品は自社のほか、OEM形態で製造している」

栽培場

―今後の会社の展望を

「六次産業化が注目される中、加工品の販売は伸びる傾向にあり、販路を確立していく。農園併設のカフェでは加工品の販売のほか、ハンバーグやピザといった食事も提供し、洋蘭見物を兼ねての来場者も多い。胡蝶蘭のミニタイプなら、1800円からと手頃で、自分用に買って帰る顧客もある。今後は洋蘭と加工品の2本柱で事業展開したい」

▽㈲スコレー=岡山市北区御津吉尾447、電0867・24・4390。

▽大内巌=1960年11月1日、岡山市出身。県立高松農業高校、南九州大学園芸学部卒業。愛知県豊田市での洋蘭栽培農家での勤務を経て、大内園芸に入社。94年に会社を設立し、大内園芸の業務を加えた。好きな言葉は「自分の馬鹿さ加減を知ること」。近年はネパールへの園芸指導にも注力する。岡山市内に妻と長男、母親の4人で暮らす。