丸善製薬
米ぬか発酵物が腹部脂肪に効果
学術誌「薬理と治療」で発表

2022年07月01日号

飲料・サプリメーカーに出荷開始

福山市新市町の丸善製薬の総合研究所

医薬品や食品、化粧品向け植物原料製造の丸善製薬㈱(尾道市向東町14703―10、日暮泰広社長、電0848・44・2200)は、米ぬか発酵物が腹部脂肪を減少することを日本の学術誌「薬理と治療」で発表した。

ポリフェノールを摂取した時に体内で生成される「HMPA 3-(4-ヒドロキシ-3-メトキシフェニル)プロピオン酸」が健康作用の中心ではないかと推測し研究開発を開始。米ぬかを発酵させることで「HMPA」を含む食品製剤を開発し、「アクティボディ(同社登録商標)RB」の商品名で、飲料やサプリメントメーカーに出荷を開始した。

研究では「HMPA」摂取のヒト臨床試験を実施し、12週間継続摂取後に腹部脂肪の減少を確認したほか、生理学検査や尿検査などの各種検査を行い、有害事象もなく安全であることも確認した。

「HMPA」はエネルギー代謝を活性化し、糖や脂肪の代謝を促進することで、腹部の脂肪を減少させる。

研究開発本部食品開発研究部長の三宅康夫さんは「メタボ改善のニーズは高く、引き続き研究開発を進めたい」と話した。