いこり庵
冷凍「府中焼き」のパッケージ
英数学館高校2年生がデザイン

2024年05月01日号

5月からエブリイ9店舗で発売

左から髙田さん、黒田さん、伊藤さん、原薗さん

お好み焼きいこり庵(府中市鵜飼町34―1、行武美実代表、電0847・46・2639)はこのほど、英数学館高等学校の生徒がデザインで協力し、冷凍お好み焼き「備後府中焼き」のパッケージをリニューアルした。同商品は地場大手スーパー㈱エブリイの福山市内9店舗の「まちメシ」冷凍コーナーで販売しているが、5月頃から新パッケージに刷新する。

同校では、高校2年時の「総合的な探究の時間」は個々人でテーマを見つけ、校外学習にも積極的に取り組むよう指導している。そんな生徒達の経験になれば―と、行武代表が昨年10月にデザイン考案のオファーを行った際、美大系へ進学を希望する伊藤玲亜さんと髙田遥風さん、地域貢献につながることがしたいという黒田千寛さんと原薗咲季さんの4人(いずれも当時高校2年)が手を上げ、2種類のデザインを完成させた=写真。

いこり庵の「府中焼き」は牛100%のミンチ肉を多めに使い、そばをカリッと揚げるのが特長で、カープソースの辛みとキャベツ・麺の甘みを引き立てている。冷凍商品は通常麺(税別698円)と辛麺(同798円)の2種類があり、前者は「家庭が待ってる味、府中焼き」というフレーズを付け、親子が府中焼きを受け渡している手と、夕焼けをイメージした暖色系の色を配した。後者は「眠気も吹き飛ぶ、府中焼き」というコピーで、辛さのイメージで黄色や炎、トウガラシなどを配置した。また、いこり庵で府中焼きを製作しているところを映像で撮り、編集も行って7分程度の動画にした。パッケージに付けたQRコードから見ることができる。

完成したものを手に、4人は「得難い経験ができた」「大学で学ぶ時の強みにしたい」「将来小学校の教諭になるのが夢で、この経験を生かして将来小学生たちと一緒に地域貢献がしてみたい」「地域の方の笑顔を作れる仕事ができた。自信にして、視野を広げていきたい」などと話していた。行武代表も「イメージがぴったりで、他の商品との差別化できるよいデザインになった」と喜んでいる。

いこり庵の営業は午前11時―午後2時、5―10時で、水曜日が定休。