流郷由紀子さん
福山出身の「絵 陶 染artist」
「Rose Expo FUKUYAMA」に出展

2025年05月01日号

バラをモチーフにした作品展示

流郷由紀子さん

5月18日〔日〕―24日〔土〕の日程で開かれる「第20回世界バラ会議福山大会2025」に合わせ、同月17日〔土〕ー19日〔月〕に福山通運ローズアリーナ(緑町2−2)で「ばらの祭典『Rose Expo FUKUYAMA 2025』」が開催される。その中で行われる「ばらの絵画展」に、福山出身で国際的に活躍している「絵・陶 染artist」の流郷=りゅうごう=由紀子さん(山梨県富士河口湖町在住、「本栖湖アート館」管理人)が出展する。

内容はバラをテーマにした水彩画や染布、染付器などで、壁面に屏風、水彩画を計20点展示するほか、会場に設置されるカフェコーナーにはバラをモチーフにしたガーデンパラソル5本や染布、スクリーンを垂らす予定。

流郷さんは広島に原爆が投下された1945年8月6日に福山市加茂町で生まれた。以後、「多くの戦争犠牲者から命をいただいた運命を感じ」、加えて同月9日戦災に遭った福山の復興のシンボルとして、市民の手で行われてきた「ばらのまちづくり」に共鳴し、バラと平和をテーマにした水彩画を手掛けるようになったという。

フランス、パリで個展を開催し、国外でも高い評価を得ており、国内では三越、松屋、阪急デパートの画廊やギャラリーで個展を開催。雑誌「暮らしの手帖」や「BISES」で特集されたこともある。

今回の出展について、流郷さんは「私が生まれた福山で行われる『Rose Expo』に参加できることは、人生の喜びでもあります。多くの人に会場で出会い、バラを介して、素敵な時間を過ごしたいですね」と、希望を述べた。

なお、同祭典では、著名人によるトークイベントやローズガーデン展示、ローズマルシェなど様々な催しが企画されている。入場料は一般1500円(福山市民は1千円)。問い合わせは事務局(JTB福山支店内、電084・926・2322)へ。