エフエムふくやま
4月に最大規模の番組改編
開局30周年を機に放送体制再構築

2026年03月20日号

省力化とAI活用を積極推進
今年8月8日に開局30周年を迎えるコミュニティ放送局「レディオBINGO」の㈱エフエムふくやま(福山市西町2─10─1・福山商工会議所ビル1階、内海康仁社長・田中宏行=専務・局長、電084・920・8777)=写真=は、4月から開局以来最大規模の番組改編を実施する。

今回の改編は、制作スタッフの不足やパーソナリティの高齢化といった、全国のコミュニティ放送局が直面する課題に対応しながら、地域情報の発信力を維持・強化するのがねらいだ。

人的資源に制約がある中、番組数の見直しに加え、現場運用の省力化や生成AIの導入も進めることで、より持続可能で機動力のある放送体制を構築し、次の時代の地域放送モデルを模索するという。

今回の改編では、月曜日から金曜日までの平日帯番組を、現行の「3番組体制」から「2番組体制」へ再編する。番組数を絞る一方で放送時間を延長し、朝は午前7時から9時30分まで2時間30分のワイド番組、夕方は午後4時台から7時まで2~3時間のワイド番組として再編成する予定。通勤・通学や帰宅時間帯に合わせて情報を集約し、地域密着型の発信力強化を図る方針。

同時に、省力化に向けた現場運用の改革も進める。象徴的なのがラジオカー中継の見直しだ。これまでは局側スタッフが現地リポーターに電話をかけて中継をつないでいたが、今後はリポーターが現地から直接電話で放送に割り込む「ワンマンオペレーション方式」へ移行する。
これにより局内作業の負担軽減を図るとともに、中国新聞社の協力のもと、災害時を想定した訓練の意味合いを持たせることで、防災対応力の向上にも繋げる考えだ。

さらに、放送現場での生成AI活用も本格化させる。まず正午のニュースでAI音声による読み上げを導入し、その後は天気予報など帯番組内の情報コーナーに順次活用範囲を広げる予定だ。人手不足を補うだけでなく、安定した放送体制の構築を進める狙いもあるという。

田中局長は「開局30周年の節目に行う今回の番組改編は、限られた人員の中で地域メディアとしての役割を持続させるための再構築と位置付けております。当局は、省力化と新技術の導入を進めながら、地域に必要とされる放送局として、次の時代を見据えた体制づくりに取り組んでまいります」とコメントした。