尾道浜問屋の初市
商い高は前年並み

2015年02月01日号

尾道浜問屋の初市

 尾道浜問屋協同組合(片岡文彰理事長)が先頃開いた初市で総取扱量で18t(前年19t)、金額で3195万円(同3078万円)の取引があった。

 スルメは品薄のため2―3割高。チリメンは秋漁が不漁だったため昨年に比べ単価が上昇。全国一の取扱量を誇るイリコは大きいサイズ豊漁となり価格は安定したが、小さいサイズは全国的に不漁で高騰した。そのほか珍味類は一部で原料の確保が困難となり高騰。昆布類は産地によっては生産量が激減しており入手困難となり高値の取引が目立った。輸入物は円安の影響で全面的に値上がりした。
 住吉神社で開くこの初市は江戸時代から続き、ここで付けられた値がその年の全国相場を決めるといわれている。 片岡理事長は「主力のイリコの消費は横ばいとなっているが、良質の商品を流通している尾道物はシェアを伸ばしており、今年も取引先との信頼関係を大切に商いをしたいきたい」と述べた。