笠岡信用組合
今期の決算が好調に推移
利益向上し不良債権は減に

2015年02月10日号

岡山、倉敷の営業開拓に

笠岡信用組合の本店

 笠岡信用組合(笠岡市笠岡2388―40、山本國春理事長、電0865・62・3103)は既報の通り、昨年9月期の中間決算が当期利益5億3100万円と前年同期比91・69%増など好調に推移した。経常利益は26億5600万円と前期比3・54%増、経常利益は7億6400万円と前期比68・49%増、業務利益も7億8100万円と前期比7・28%増となり、不良債権総額は前期同比6・59%減、不良債権比率も2・49%減となるなど、好調に推移した。

岡山や倉敷市内に融資開拓の人員を拡充し、昨年4月から、同組合の中核店舗に新規融資推進専門の融資リーダーを配置し、毎週、進ちょく報告会の融資リーダー会議を開くなどの施策が功を奏した。

同組合は昨年12月、笠岡市と笠岡商工会議所、笠岡市内に本支店を置く金融機関と、日本政策金融公庫と包括提携し、「かさおか創業サポートセンター」を設置。笠岡市に本店を置く金融機関として全面的にバックアップし、地域の創業者支援に注力していく。

山本理事長

ほかに笠岡市内の有人島すべてに外交員が訪問するなど、他行にはできない地域密着のスタイルを活かし、笠岡市と笠岡市社会福祉協議会とで高齢者や子どもへの「地域見守り活動に関する協定」を昨年12月に締結した。

 山本理事長(67)は「組合信条の『地域のためにはたらき、地域と共に発展する』のもと、井笠地域で弊組合の持つノウハウや人材投入、金融支援などを積極化し、地域活性化を図りたい。今後は岡山、倉敷の営業を強化していく」と展望を語った。

 同信組は1952年12月設立。出資金8億5300万円、組合員数は4万2508人。岡山県内に14支店を展開。預金残高は3333億8600万円、貸付残高は1105億4900万円(14年9月末)。