LLP和楽美
福山市立動物園ファン増目指す
オリジナルグッズを開発・発売

2018年05月10日号

愛らしいイラストとキャラ紹介

 福山市神辺町の繊維関連5社でつくる和楽美(わらび)有限責任事業組合(LLP和楽美、田中秀俊代表、事務局=福山市神辺町道上2635㈲アルファ企画内、電084・963・3150)はこのほど、福山市立動物園のオリジナルグッズをリニューアルし、同園内グッズショップで売り出した。
 リニューアル第1弾は缶バッジ=写真上。同市内を拠点に世界でも活躍するデザインデュオPOMPETTE(ポンペット)がキャラクターデザインやレイアウト、コメントなども担当した。現場の飼育員ならではの情報を盛り込んでおり、ポップな色使いながら表情も豊かで愛らしさにあふれている=写真中。バッジへのプリントなどは、スポーツチームのグッズ制作を手がける㈱バリューズ・コムが請け負った。
 同組合ではオリジナルグッズを作ろう―と、国内ただ1頭のボルネオゾウ・ふくをキャラクター化した帆布のバッグを15年頃に作り、その後バリューズと協力して缶バッジやシール・ステッカー、クリアファイル、マグネットなどを作ってきた。
 そんな中、和楽美事務局でグッズ担当者の廣中文美さんは、参加している異業種交流会「グッズ向上委員会」内でポンペットのイラストレーター桑田裕子さんと出会い、意気投合。桑田さんは綿谷悠子さんと組んで、「NihongoFlashcards(日本語フラッシュカード)」を作成し、Instagramで公開するや、世界中から注目されて5万9千人ものフォロワーを獲得したという。同委員会内で企画を話してブラッシュアップし、今回の商品化にこぎ着けた。
 動物はまず5種類(大小2種)の動物からスタートする。ふくとシロテテナガザル・マリ、キリン・かりん、ポニー・クロ、サーバルのペロリン。それぞれ飼育員への聞き取り調査を元に、タグの裏へキャラクター紹介を書いているのだが、どれも愛情にあふれたコメントばかりで微笑ましいと好評だ。大は税込490円、小は同380円。
 今後はキャラクターを増やすと共に、第2弾として篠原テキスタイル㈱製の備後デニム生地を使った小銭入れ(径10㎝、1千円前後の予定)を6月末に売り出す予定=写真下。
 廣中さんは「個性豊かな動物達のことをもっと知ってもらい、動物園へ足を運んでもらえるようになると嬉しい。グッズは現在園内だけで販売していますが、今後は市のPRに繋がるようなイベント時にはブースでの販売も計画中です」と話してい
る。
 LLP和楽美は10年ほど前に結成され、風呂敷を手提げかばんに早変わりさせるアイデア商品「H・Bandle=ハッピ
ーバンドル」の製造・販売を行っている。持ち手の部分を田中細巾㈲・㈲藤井リボン、縫製を㈲コルドバ、風呂敷生地を㈲中村金襴工場・㈲アルファ企画が担当するなど、それぞれの企業が得意とする技術を持ち寄って構成されている。