エム・シー福山
オフィス部分を解体し
新「ホテル123」を建設

2018年05月10日号

年末から解体21年春完成目指す

解体しホテルを建設することが決まった、エム・シービル北側「オフィス部分」

 ホテル経営、ビル管理、店舗設計施工と幅広く事業展開している㈱エム・シー(広島市中区富士見町8—22、山本攻社長、電082・245・0730)の関連会社㈱エム・シー福山(福山市東桜町1ー41、山本攻会長、山本攻一社長、電084・973・0103)はこのたび、管理運営している「エム・シー福山ビル」(同所)北側を解体し、新しくホテルを建設することを発表した。  ビルは1970年「ニチイ福山」として開業した。旧NHK福山放送会館を取り囲むL字形に建設されている。地上7階、地下2階建てで、延床面積は2万1700㎡。  2001年にビルの南側を改装して「ホテル123」がオープンした。北側にはオフィス、レンタルスペース、イベントスペースなどの「オフィス部分」がある。同ビルを福山市が耐震診断をした結果、耐震改修が必要とされたため、北側オフィス部分にホテルを建設することになった。  解体に取り掛かるのは12月頃で、19年夏まで工事が続けられる。解体終了後、19年秋口から新ホテルの建設に着手、21年春の完成を目指す。新ホテルが完成するまで現在のホテル123は営業を続け、完成後取り壊して平面駐車場(駐車台数55—56台)にする。新ホテルは地上13—14階、客室を現在の119室から200室程度に増やし、一部テナントが入る。  山本会長は「ビルは建設して48年が経過していて、耐用年数が50年とされています。しかし、耐震補強の必要があるという診断の結果が出て、補強工事をするかどうか検討し、補強工事は大変難しく、新しく建設した方が良いのではないかという結論になり、建設することにいたしました。今後福山駅周辺では、NHK跡地に信和不動産がマンションを建設する計画があり、キャスパ・トモテツビルも再開発されます。私どもも、新しいホテルを建設すれば駅周辺の活性化につながるのでは」と話している。  ホテル123は㈱ホテル123パートナーズ(東京都品川区五反田5—23—7五反田不二越ビル8階)が全国12店舗、海外1店舗展開。エム・シ—はホテル123福山、倉敷、小倉を出店している。123という名称の由来は、1人よりも2人、2人よりも3人で宿泊すれば、1人当たりの料金が安くなることからきている。