シバセ工業
クリーンルームを増設
医療用ストロー拡販に

2018年06月01日号

メディカルストローで売り込み

クリーンルームでの医療用ストローを製造する

 ストロー製造のシバセ工業㈱(浅口市鴨方町六条院中3037、磯田拓也社長、電0865・44・2215)は医療機具のカバーなどの用途の医療用ストローを拡販する考えだ。今月をメドに手術室同等の国際基準「クラス100000」対応のクリーンルームを増設する。医療用器具のストロー素材でのカバーは使い捨てで安価な商材と医療機器メーカーに提案。将来的に一つの事業の柱にする。
 医療用ストローは血液分析装置の分析用スポイドチップや呼気検査装置のマウスピース、バリウム用のストローのほか、寝たきりの人向けの介護用に商材が採用。昨年は耳鼻科用の薬剤噴霧ノズルのカバーや牛用カテーテルのカバーなど用途が広がった。同社は10年ほど前にストローの新たな用途提案として着手。受注の伸びもあって16年12月にクラス100000対応のクリーンルーム(225㎡)を開設していた。
 新設のクリーンルームも広さ225㎡で製造人員は2人増員した10人体制。東京都の東京ビッグサイトでの医療機器の大規模展示会に出展するなどで引き合い増にも期待。
 玉石一馬営業部長は「飲料用、工業用に続く商材で、医療現場での衛生面含め採用を提案したい」と話した。