ワイド岡山
工場見学に行こう

2018年06月01日号

 岡山県内各地には一般向けの見学コースを整備した工場があり、工場見学を受け付けている。家族連れで学習を兼ねた娯楽としての工場見学が楽しめる代表的3施設を紹介する。

■キリンビール岡山工場

キリンビール岡山工場の見学コース

 岡山市内の工場見学で人気第1位はキリンビール岡山工場(岡山市東区瀬戸町万富678、電086・953・2525)だ。山口県を除く中四国全域にキリン飲料を出荷する大規模工場で、月曜を除く毎日午前9時半から午後3時半まで、土日ならほぼ30分おきの工場見学コースを受け付けている。ビールの原料である麦芽やホップ、麦汁などを見て触って味わった後、広大な工場内を巡るバスに乗り専門ガイドさんの案内で巨大な仕込み釜や林立する貯蔵タンク、容器に詰める過程などを見学。丁寧な説明によって同社のベストセラー商品「一番搾り」に使う麦汁を絞った後の2番絞り麦汁はどうなるのか、といった謎も解明される。見学を終えると試飲スペースでできたての「一番搾り」「岡山づくり」「黒ビール」やノンアルコール飲料「零ICHI」などの飲み比べができ、ドライバーや子供たちのためにはキリンレモンやジュース類も用意されている。所要時間は約70分間で、写真コーナーやオリジナルグッズのショップ、散歩ができる庭もある。
 観光バスの団体客もやってくるほど人気があるため電話やネットで前日までの見学申し込みを奨励しているものの、予約なしでもたいてい入場できる。
■岡山和気ヤクルト工場

15年に稼働開始したヤクルト岡山工場

 岡山和気ヤクルト工場(岡山県和気郡和気町田原下字高柳269、電0869・92・5400)は、15年に稼働開始したばかりの最新設備を揃えた工場だ。吉井川河畔の田園地帯にあり、前日までに予約すれば日曜を除く毎日午前9時半から午後3時まで1日7回ヤクルトを生産する様子を見ることができる見学コースを設定している。同社製品の試飲付きで所要時間は約60分間。コース上には子供たちが喜ぶ仕掛けも多数用意されている。
■ベティスミス
 デニムの聖地児島のジーンズメーカー・ベティスミス(岡山県倉敷市児島下の町5−2−70、電086・473・4460)は03年に日本初のジーンズの博物館、ジーンズミュージアム1号館を開館した。14年には1970年代に稼働していた工場を改装して2号館を開設。軽石と共にジーンズを洗って使い込んだ感触を演出するドラム型洗濯機など、当時の工場で使われていた機械をそのまま展示している。70年代、80年代の広告ポスターなども貼りだされ、見応えがある。午前9時から午後6時まで年末年始を除き年中無休。入場無料。
 同社は児島でも最古といわれるジーンズメーカーで、平日の午前9時─午後5時は国産ジーンズを縫製している工場内部の様子をガラス窓越しに見ることができる。同社製品やオリジナルグッズを販売するファクトリーアウトレットも併設され、一群の建物は児島の観光スポットとなっている。