アサヒタクシー
「JPN TAXI」を導入
G3社で今年中新たに3台導入

2018年06月01日号

車イス等対応のユニバーサルD

車イスのまま乗り込める「JPN TAXI」

 広島県東部地区で最大のタクシー会社、アサヒタクシー㈱(福山市新涯町2-20-11、山田康文社長、電084・954・7700)は、ゆとりのある車内空間や車イスにも対応できる乗降性などを追求した「ユニバーサルデザイン」のワゴンタイプ新車両「JPN TAXI=ジャパンタクシー」(トヨタ自動車製)を4月に1台導入。それに続き今年中に同社を含めグリーンタクシー、笠岡タクシーの3社で構成する「アサヒグループ」で新たに3台導入することを明らかにした。
「JPN TAXI」は、小型タクシー専用車として発売されていたセダンタイプ「トヨタ・コンフォート」の生産を昨年終了したため、トヨタが2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて開発した。全長4400㎜、全幅1695㎜、全高1740㎜で、「深くかがまずに乗り込める開口高(1300㎜)」「大きな荷物を持ったままでもスムーズに乗降可能な広い開口幅(720㎜)」「子どもやお年寄りでも足上げ可能なフロア高(320㎜)などの特長があり、スロープを使って側面から車イスのまま乗り込める。定員4人(車イス未使用時)。
 総排気量は1496L。LPガスハイブリッドシステムで走行し、燃費は従来のタクシー車両と比べ倍の1リッター当たり17・8㎞に伸びるという。
 同社では2020年までに140台のタクシーのうち10~20%を「JPN TAXI」にする方針。
 山田社長は「そう遠くない時期にタクシーはお子さんから高齢者、身障者の方まで気軽に利用していただける『JPN TAXI』が普通のタクシーの姿になるでしょう。それに合わせた乗務員のサービス体制も強化したい」と今後の方針を語った。