杵子の里
車庫改築して直売店を建設
地元食材を活用した和菓子販売

2018年06月01日号

黒糖饅頭やワンコ最中など人気

 餅や和菓子の製造卸を営む杵子(きね)の里 山内(神石郡神石高原町小畠1444、山内章司代表、電0847・85・2862)はこのほど、新製品の黒糖饅頭を売り出した。5個入400円(税込、以下同じ)=写真上。神石高原町の道の駅「さんわ182ステーション」や油木町の百彩館のほか、昨秋に工場隣の車庫を改装した直売所でも販売する=写真中。
 直売所は木造で、店舗部分は約10㎡。内装などはほとんど自分達でこしらえた。営業は午前9時30分―午後3時で、火曜日定休。各種製品を並べており、贈答用箱詰めは希望に合わせ対応する。
 黒糖饅頭は、アレルギー対策と地産地消、他社製品との差別化を意識して、神石高原町産コシヒカリの米粉を使っている。自家製餡は小豆も砂糖も厳選した国産で、特に小豆は水に浸したり丁寧に灰汁をとったりして3日がかりで作る。上品な甘みと沖縄県産黒糖のコクとが相まって、早速人気商品となっている。
 ほか、13年に出してヒット商品となった「神石高原最中」(10個入、1600円)や同町油木の地酒・神雷の酒粕を使用した神雷酒粕バター餅(150g、350円)、特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパンが展開する「ピースワンコ」プロジェクトに協賛した「ワンコ最中」(200円、3色セット600円)などが人気で、梅雨明け頃からは「水まんじゅう」(2個入、240円)が売り出される予定だ。
 同店は道の駅と温浴施設「光信寺の湯ゆっくら」とを結ぶ県道259号線沿いにあり、店前は道幅が広くなっているなど立地条件が良い。地元食材で作る山菜おこわ(せいろ蒸し)やピーナッツ餅、イチゴ大福(春のみ)などの人気商品も多い。
 山内代表(55)=写真下左=の話「地元食材をなるべく使い、昔ながらの伝統に則した製法にこだわり、かつ真面目に作っています。テレビで紹介されたのを機に、お客様が増えました。売り切れ次第店仕舞いになりますので、あらかじめご予約をいただけると幸いです」。