尾道・三原職安管内
コロナ禍で求人減少

2021年01月20日号

求人倍率が前年同月より1倍程度減少

 尾道公共職業安定所=ハローワーク尾道(尾道市栗原西2ー7ー10、電0848・23・8609)と三原公共職業安定所=ハローワーク三原(三原市館町1ー6ー10、電0848・64・8609)が発表した直近の「月報11月分」によると、有効求人倍率の低迷が続くなど雇用情勢が厳しい状況にあることを示している。

  尾道管内では19年12月の求人倍率が2・29倍だったが、コロナ禍の影響で雇用情勢が悪化し、20年11月には1・34倍に落ち込んでいる。

  三原管内も同じ傾向で、19年12月に2・36倍だったのが11月は1・23倍となっている。

  両管内における雇用情勢の詳細は次の通りである。※数値は人を省略。

【尾道管内】月間有効求職者数2144(男1009、女1135)に対して月間有効求人数は2871人(内パート1143)で、前年同月比で求職者が20・7%増加したが求人は25・8%減少した。

 また、同月に雇用保険の受給資格が決定したのは110(男43、女67)で、同月における受給者数は500(男214、女286)となり、基本手当分の支給総額は5364万3千円(男2544万9千円、女2819万4千円)だった。

【三原管内】月間有効求職者数1262(男630、女632)に対して月間有効求人数は1558(内パート585)で、前年同月比で求職者が13・3%増加したが求人は25・1%減少した。

 また、同月に雇用保険の受給資格が決定したのは67(男35、女32)で、同月における受給者数は264(男118、女146)となり、基本手当分の支給総額は4132万3千円(男1976万2千円、女2156万1千円)だった。

  こうした地方の求人状況は日本銀行が定期的に発表している経済観測調査(日銀短観)から3カ月程度遅れて反映される傾向にあり、現在の雇用失業状況は今年3月頃の発表(職安月報)に現れる見通しで、そのときは今よりもさらに悪化していると予測される。

  なお、各職業安定所では、業務改善、人材確保、従業者のキャリアアップなど各種助成金制度についての相談を受け付けている