ダイヤ工業
人工筋肉搭載の商材進める
歩行訓練向け商材発売
2018年05月20日号
ダイヤホールディングス㈱(岡山市南区古新田1125、松尾健哉社長、電086・282・0377)傘下で、医療用品製造販売のダイヤ工業㈱(同所、松尾浩紀社長)は脳血管疾患などで歩行困難な人のリハビリ用装着型器具「ダーウィンパワーアシストウォーク」を開発、販売を始めた。高齢化が進む中、生活習慣病が遠因しての脳梗塞などの患者は増加が見込まれ、随時商材をブラッシュアップし市場ニーズに対応する。
新開発のダーウィンパワーアシストウォークはチューブ型の人工筋肉を収縮させることで足を蹴り出す動きを促す。小型コンプレッサーで駆動し腰バンド部分のエアバッグに圧縮空気を充填しリハビリ担当の理学療法士がコントローラーで操作する。重さは本体が800gでコントローラーは1・7kg。
同社は運動器のサポートメーカーで昨秋、病気で手指の筋肉の緊張する人向けに人工筋肉を搭載したグローブの改良版を開発しており、人工筋肉を搭載した商材の開発を積極化。近く作業時の腰の負担を和らげる商材やコンピューター制御の自動機器も投入する計画。今回投入したダーウィンパワーアシストウォークは価格は49万8千円(税別)。初年度は直売形式で100台の販売目標。
同社は「脳血管障害は40歳台から罹る人もあり、片麻痺患者は厚生労働省によれば117万9千人規模ある。運動器のサポートメーカーとして豊かな生活が送れるよう貢献したい」と話した。