すがの電器
地域密着で生き残りへ
御用聞き営業を貫く

2018年06月01日号

家電のほか住宅リフォームも

店名変更時のイベントでは社員が寸劇で自社をアピールした

 家電販売、住宅リフォーム業などの㈲すがの電器(倉敷市児島小川5―1―63、菅野雅次社長、電086・473・0566)は暮らしに関するワンストップサービスで顧客を取り込む考えだ。家電販売を主力に顧客を訪問時に住宅改修などニーズを聞き対応する御用聞きの営業を拡充する。大手家電量販店が増える中、顧客を囲い込むことで需要を開拓する。
 1973年に創業者で現会長の菅野忠雄氏が倉敷市児島柳田町で起こした家電店「すがの電器」がスタート。80年に現在地に移転し、87年には菅野会長が役員を務めた家電品の共同仕入れなどの会社にFC加盟し「ワールド21オガワ」に店名を変えた。08年に社長に就いた2代目の菅野氏が11年頃から空調や住宅設備販売施工や住宅リフォーム、太陽光発電システム販売を拡大した。
 大手家電量販店が地方でも勢いを増す中、地域密着営業スタイルの家電店は電球一つでも取り替えに家庭を訪問するなどの利便性で差別化。すがの電器もサービススタッフが家庭訪問時、家電以外の住宅の困り事を聞き対応する営業スタイルで年商も1億5千万円規模を上げている。
 4月の店名変更を顧客に発表するため、5月19日、20日と倉敷市児島の店舗でスタッフ8人でサービス紹介を盛り込んだ「住まいの困りごとを退治する」のタイトルの寸劇などでアピール。古い顧客らからは歓声が上がった。
 菅野社長(55)は「来年7月には店舗の建て替えも計画し、毎年人員も1人ずつ増員したい。将来的に支店を開設できれば」と意気込んだ。