AKASE
建築・不動産事業に参入
家具需要の汲み取りへ

2021年08月20日号

リフォームや注文住宅を加える

住宅ブランド「COMO」

   家具製造販売のAKASE㈱(岡山県里庄町新庄1550、藤井幸治社長、電0865・64・5111)は、自社の家具販売の受注を促進させるため、建築不動産事業に参入した。新たに事業部「マスターウォールハウジング」(小橋邦夫事業部長)を立ち上げ、「家具からつくる家づくり」をコンセプトに注文住宅やリフォーム、不動産事業、生活支援サービスをラインナップし住まいと暮らしにおけるトータルサービスをスタートさせた。

 新型コロナウイルス禍での巣ごもりもあって、住設業界では需要が好調に推移しており、同社の家具販売も堅調。だが、住宅着工件数は人口減少を背景に近年減少傾向にあり、新たに加えた住宅リフォームや注文住宅のサービスに家具販売を付加し受注を底上げする。物件の仲介や売買といった不動産事業に対応するため、宅地建物取引主任者を採用したほか、住宅事業の参入のため、一級建築士も雇用した人員4人体制で対応する。

   住宅関連業界の市場規模は45兆円規模とされ、エリアとする倉敷市や岡山県西部、福山市でもニーズが十分とする。本社に併設する「マスターウォールファクトリーショップ」の来店者にも販促をかけ、マスターウォールハウジングでの初年度の売上目標は2億円。

   同社は「弊社の家具ブランドであるマスターウォールの魅力を最大限に活かす住宅を AKASE自らお客様に提案し、より豊かで安心できる暮らしを提供したい」と話した。