鞆スコレグループ
尾道駅舎ホテルをリニューアル
余暇時間提供の駅ナカ複合施設

2021年11月10日号

来年6月にオープンの予定

駅舎ホテルのある尾道駅

 福山市(鞆町)と尾道市内に計5カ所のホテル・旅館を展開する「鞆スコレグループ」(村上正高代表)は、尾道駅ビルを管理する㈱ジェイアールサービスネット岡山と契約を結び、昨年10月末にコロナ禍が原因で営業を終了した尾道駅舎ホテルを運営することとなった。近くリニューアル工事に着手し、来年6月にオープンする予定。

 規模は2階建て延べ810㎡に16の客室、cafe・レストラン、温浴施設、「ワーケーションスペース」等を備え、「価値ある余暇時間を提供する駅ナカ複合施設」を目指す。

 新ホテルの構想は「尾道駅・駅ナカの好立地を生かして瀬戸内観光のゲートウェイとしての拠点機能を充実させ、中長期滞在やショートトリップ、ニューツーリズムやワ―ケーション等、新時代の多様な観光スタイルを受け入れ、デジタル技術を活用して高付加価値・高効率な運営体制を整える」で、事業費は2億8千万円の見込み。同事業では経済産業省の事業再構築補助金の申請が採択され、6千万円の交付が決定している。村上代表は同ホテルの内容について次のように語った。

「サイクルルームやキッチン付きルーム、高い天井を活かしたスキップタイプルームやメゾネットルーム、シアタールームなど、様々なニーズに応える多彩な客室構成に加え、尾道らしさを感じる和モダンな内装デザインと、誰もが気軽に利用できるユニバーサルな空間設計、カジュアルで心和む雰囲気と温もりのある接客サービスで差別化を図り、優位性を確立したい」。

 また、同ホテルには地産地消型レストラン&バー、温浴リラクゼーションスペース、オフィスから離れた場所で働くリモートワーカー向けの「コワーキングスペース」なども完備し、観光客や地元客、サイクリストなど様々な目的の利用者に向け、総合的なサービスを提供する方針。

 なお、同グループが運営する宿泊施設は、福山市鞆町で「ホテル鴎風亭=おうふうてい」(電084・982・1123)、「汀邸 遠音近音=みぎわてい をちこち」(電同982・1575)、「景勝館 漣亭=さざなみてい」(電同982・2121)、「鞆の浦 潮待ちホテル 櫓屋=ろや」(電同982・2480)の4カ所と、尾道市久保の料亭小宿「おのみち帆聲-Hansei-=はんせい」(電0570・015・544)があり、広島県より受託した東京・銀座「広島ブランドショップTAU」の運営も行っている。