三原内港の再生へ
海へ抱いた人々のロマン
航路の復活を期待

2022年08月20日号

陸・海・空の道を活かした街へ(151)

150回を超えたこの連載は5分の1が「港湾編」。当初は三原の港に寄港する「にっぽん丸」など大型客船がもたらす経済効果をリポートしようと考えた。

だがその効果は限定的で、客船が横付けされた岸壁で市民が小旗を振り、休憩を兼ねて下船する人を迎える様子を伝えるだけに終わってしまうのではないかと思うようになってきた。

それよりも、港湾が郷土の発展に寄与した歴史を辿り、将来へ繋げる方が意義があると考えた。その第1弾となる特集が「熱き男達のロマン~商都尾道の礎を成した北前船」(19年3月1日号~3月20日号)だった。本編の「内港編」も然りで、先人が抱いた「海の道へのロマン」を継承してゆくことが、一帯の再生に繋がってくる。(西亀悟)

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