福山商工会議所
「小丸成洋会頭」誕生へ
11月の臨時議員総会で発表か

2022年10月10日号

議員選挙・選任の概要発表

昨年10月に行われた福山城関係の寄付受納式で小丸社長(右)と枝広直幹・福山市長

福山商工会議所(福山市西町2─10─1、電084・921・2345)はこのほど、「令和4年度執行福山商工会議所議員選挙・選任」の概要を発表したが、今回の改選で注目されるのは、11月上旬に開催の臨時議員総会で発表される第24期の執行体制で、林克士会頭が退任し、後任に小丸成洋副会頭が就任するという説が有力視されている。

今回改選される議員の定数は120人で、内訳は次の通り。

1号議員(定数60人)=会員および会員以外の特定商工業者が投票で会員のうちから選挙する▽2号議員(同42人)=会員により構成される部会(11部会)が部会員のうちから選任する▽3号議員(同18人)=会頭が常議員会の同意を得て会員のうちから選任する。任期は今年11月1日から2025(令和7)年10月31日までとなっている。

現在の執行体制は、会頭の林克士氏(鞆鉄道㈱会長)以下、副会頭に赤松治美(㈱アカシン会長)、松本茂太郎(山陽染工㈱会長)、小丸成洋(福山通運㈱社長)、柿原博樹(㈲柿原銘板製作所社長)の4氏と専務理事の小川智弘氏という陣容。

林氏は2009年から会頭職を務めてきたが、今期は中心市街地の再生、都市基盤の整備、福山城築城400年記念事業など、同会議所に対する期待が高まる中、その一部を上場企業社長の小丸氏に託し、小丸氏はそれに応えた、というのが、〝小丸会頭誕生説〟の理由と見られている。

小丸氏は1950年4月生まれ。72歳。日本大学生産工学部卒業後、74年に福山通運入社。常務、専務を経て97年、社長に就任し、関連会社の社長やNHK経営委員会委員長などを歴任した。

福山通運は8月に完成した福山城天守の改修などに5億円の大口寄付を行ったほか、福山市が開発を進める福山北産業団地第2期事業への立地協定を結んだ。同社はこれまで福寿会館をはじめ、福山市大規模事業基金、福山市立大学図書館の整備・充実のためにも寄付している。

また、小丸氏が理事長を務める〔公財〕渋谷育英会は、2013年から毎年夏に福山市内の小中学生をリーデンローズ(同市松浜町)に無料招待してNHK交響楽団(N響)のコンサートを開催。このことが評価され、N響から昨秋、「有馬賞」が贈られた。