「来てみてびっくり!」
他府県民から見た岡山(その2)
2025年10月01日号

「カッターシャツは岡山弁?」
東京から岡山市内に引っ越してきた人が、「こんなの初めて!」と驚いた事があるという。地元民にとっては当たり前で気にも留めないが全国的には珍しいという事例が多々あるようだ。
駅前に7階建てのイオンがある
全国に数千軒を展開するイオン店舗の多くは郊外型で、平屋か2階建だ。駅前に7階建て店舗が新築された例は岡山だけ。岡山市内にはイオン以外にも「天満屋ハピータウン」「ラ・ムー」「ハローズ」「エブリイ」などのスーパーマーケットが林立している。加えて「ザグザグ」「くすりのラブ」「金光薬局」「スーパードラッグひまわり」など首都圏では聞いたことがない店名のドラッグストアが軒を連ねていることにも驚く。
カッターシャツって何?
岡山には制服に「白のカッターシャツ」を採用している学校がよくある。しかし「カッターシャツ」は、大阪に本社のあるミズノが明治時代に発売開始した襟付きシャツの商品名だ。大阪から中四国方面へと販売網を広げたが、当時関東までは流通しなかった。東日本では襟付きシャツを「ワイシャツ」と呼び、この名称がテレビCMなどでも使われる共通語になっている。
女子高生が岡山弁で話す
年配者だけでなく、市街地の女子高生も日常的に「おうとる(合っている)」「さし(定規)」などと岡山弁で話し、全国でも通じると思っている。用水路を覗きこんでいる小学生に「何してるの?」と尋ねると「わしゃあトーチカ(アメリカザリガニ)取りょんじゃー」と返答され、日本昔話の世界に来たのかと思ったという。
地震が話題になる
気象庁震度データベースによれば、過去100年間に東京都では震度5以上の地震が77回起きているが、岡山市内では2000年10月の鳥取県西部地震の折に1回記録しただけだ。地震が珍しいため震度3でも大きな話題になる。